高窓のガラスを花の埋めつくす
竹落葉わが胸中を降るごとし
雲の秋/高橋正子
野ばら咲く愛のはじめのそのように スイートピーを眠くなるほど束にする 胸うちに今日の夏野を棲まわせる 来たぞ来たぞいつもの目白が蜜吸いに 呼んでみるかなたの空の雲の秋 正子さんの句には詩のリズムがあって、その抒情が 読み手に訴えてくる。作句の基本であるスケッチの 眼が確かなのである。私たちの俳句仲間から戦後生 れの女流俳人高橋正子を推薦する。(高橋信之)