デイリー句会2002年 /第517回〜第530回

by 管理人

■第530回入賞発表(7月29日)


【今日の金賞】

★朝曇るはるかな西空富士思う/伊嶋高男(7/29(月)08:11)
【評】都心からの「はるかな西空」である。この時刻に水煙の登山ティームは、作者の「富士思う」富士へ向かった。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月29日のランダムタイムは、06時58分でした。
※【金賞】は、すでに受賞された方を除き、未受賞者の方に決定しましたので、ご了承ください。


【今日の入選】

高橋信之選(9句)
★枝豆の冴えたる緑山盛りに/日野正人

★早稲の穂の出初めて揺るる日の光/磯部勇吉

★父母の墓の山から雲の峰/古田けいじ

★かなかなに紫薄き夜明け前/脇美代子

★階(きざはし)の庫裡の一灯清水掬む/平野あや子

★壁にある麦藁帽子やや歪む/山野きみ子

★もっと高くもっと大きく揚げ花火/石原利朗

★ひぐらしの山に真水の匂いけり/宮地ゆうこ

★旅支度やっと終わりて夜涼し/堀佐夜子


▼選者詠/高橋信之
夏暁午前四時濃く青く富士の山
頂へ登る夏灯をわが妻も
夏暁けゆく富士のすべてのやさしさに
..2002/ 8/22(Thu)16:33

by 管理人

■第529回入賞発表(7月28日)


【今日の金賞】

★青田風煙火の音乗せ朝6時/岩崎楽典(7/28(日)16:37)
【評】一日の始まりである。「青田風」が吹き、朝の音に活気がある。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月28日のランダムタイムは、16時37分でした。


【今日の入選】

高橋信之選(9句)
★青田風横一列に吹き抜ける/日野正人

★堀端の葉柳吹かるる空広き/柳原美知子

★噴水の力尽きるを見ていたり/加納淑子

★切り札を使わずじまい晩夏光/野田ゆたか

★厨の水両掌に受けてしばし涼/馬場江都

★蝉時雨くぐって今朝の白い道/安田明子

★雲の峰夢を夢見し少年期/石原利朗

★リラ冷えに初めて触れし腕など/越前唯人

★トマトもぐ濃きも薄きも陽の赤さ/宮地ゆうこ


▼選者詠/高橋信之
(河口湖ビジネスホテル「登り坂」)
富士山麓夏の夜明けのすべてが青
(富士山5合目)
夏霧の粒が飛び来るわが顔に
(水煙富士登山ティームを送る)
山頂へ登るを送る手を振って
..2002/ 8/22(Thu)16:32

by 管理人

■第528回入賞発表(7月27日)


【今日の金賞】

★雲流れ明日へと走る夏の月/日野正人(信之添削)
【評】個性のある句だが、穏やかで、「明日へと」向かう作者の姿勢がいい。(高橋信之)
【評】流れる雲を追って月も夜空を渡って明日へとつなぐ、<明日へ走る>がとても好きです。(山野きみ子)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月27日のランダムタイムは、12時43分でした。
※【金賞】は、すでに受賞された方を除き、未受賞者の方に決定しましたので、ご了承ください。


【今日の入選】

高橋信之選(8句)
★夏星のひとつきらりとわが胸に/堀佐夜子
【評】汚れなき心で夜空を仰ぐとき、きっとよき知らせがある、そしてそう思いたい。(金子孝道 )
【評】夏の星は明るく軽く、「きらり」と心に残りますね。金星、ベガ、それともさそり座の赤い光でしょうか?(宮地ゆうこ)

★道聞けばついておいでと水着の子/宮地ゆうこ
【評】元気そうな男の子が眼に浮かびます。(田岡 弘)

★帆船の帆降ろせしままに夕焼ける/右田俊郎

<悼Hさん>
★白百合や一徹生きし顔の辺に/碇 英一

★夏帽子深ぶか被り背にリュック/相沢野風村

★兵児帯のゆれて影生む夜店の灯/山野きみ子

★無秩序なメガロポリスに入道雲/安丸てつじ

★かなかなとパソコン部屋の夜明け前/守屋光雅


▼選者詠/高橋信之
少年の日に帰る素足の感触で
明日は旅に出る冷奴が白い
七月の旅の鞄に歳時記も
..2002/ 8/22(Thu)16:29

by 管理人

■第527回入賞発表(7月26日)


【今日の金賞】

★噴水の頂点はみな落ちるのみ/金子孝道
【評】詩である。物を見つめたものだが、作者の心が詠まれている。「こんなにも広き朝空蝉が鳴く/孝道」とともに秀句。(高橋信之)
【評】噴水の涼しさ・美しさは落下の美である。作者の発見に拍手を送りたい。(守屋光雅)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月26日のランダムタイムは、23時22分でした。
※【金賞】は、すでに受賞された方を除き、未受賞者の方に決定しましたので、ご了承ください。


【今日の入選】

高橋信之選(6句)
飛騨白川郷にて
★ゆるやかな時の流れを合歓の花/平野あや子
【評】このような素敵な句ができるあや子さんにあやかり、行って見たい、見てみたい、白川郷です。(祝恵子)
【評】合掌造りの白川郷のゆったりとした情景に合歓の花が優しさを添えて涼やかです。(山野きみ子)
【評】白川郷へいらっしゃったのですね。合歓の花のおだやかで淡い色合いにゆるやかな時間の流れる合掌の里のたたずまいがしっとりと伝わってきます。(やぎたかこ)

★活き活きとふくらむ雲の涼しさよ/宮地ゆうこ
【評】空の広さ、高さへ湧きあがる雲。白一色が、活き活きと、涼しさをふくらませてゆきます。見る方も雲そのままになります。(相原弘子)
【評】青い空に湧き上がる白い雲。そう言われると涼しくなってくるような気がします。(田岡 弘)

★こんなにも広き朝空蝉が鳴く/金子孝道

★風鈴を一つ増やして風殖やす/磯部勇吉

<白峰三山縦走>
★夏霧のたゆたうあわい富士大きく/多田有花

★緑陰に靴直す人風通る/古田けいじ


▼選者詠/高橋信之
ポプラの影涼し風吹くたびに揺れ
炎天のポプラの光り濡れ色に
書斎涼しくして独り居の読書
..2002/ 8/22(Thu)16:28

by 管理人

■第526回入賞発表(7月25日)


【今日の金賞】

★新しい栞をはさみ書の涼し/相原弘子(7/25(木)14:43)
【評】「書の涼し」は、いい生活だ。読書には、テレビ、パソコンとは違った良さがある。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月25日のランダムタイムは、15時44分でした。

※【金賞】は、すでに受賞された方を除き、未受賞者の方に決定しましたので、ご了承ください。


【今日の入選】

高橋信之選(8句)
★噴水の池に母子は足浸し/岩崎楽典
【評】やさしい風景である。いい風景である。(高橋信之)

★新しい栞をはさみ書の涼し/相原弘子
【評】「書の涼し」は、いい生活だ。読書には、テレビ、パソコンとは違った良さがある。(高橋信之)

★流灯をふわりと水に載せにけり/やぎたかこ
【評】幻想的な時なのでしょうね。(祝恵子)

★教会の尖塔美しく麦の秋/脇美代子
【評】青い空に白い教会と尖塔が、そして地上には黄金色に麦が実っている。素晴らしい景色ですね。(田岡 弘)

★花束のセロハン涼しく見舞いけり/宮地ゆうこ
【評】お見舞いの夏の花束を、セロファンがもっと涼しげしています。見舞われた人もその涼しさを感じられたに違いありません。(高橋正子)

★流水を弾いて桃の洗われる/山野きみ子
【評】産毛を纏う桃が流水を弾いて透けてきます。疵もなく洗われ、甘く香ってきます。(相原弘子)

★夏雲の大河にかかり藍の影/伊嶋高男

★蓮の葉に風を貰いて歩きけり/磯部勇吉


▼選者詠/高橋信之
暁けてゆくにはまだ時があり涼し
暁けてゆく空の涼しき青ねずに
団扇使うとき思い出のいろいろに
..2002/ 8/22(Thu)16:19

by 管理人

■第525回入賞発表(7月24日)


【今日の金賞】

★百日紅異国の土に根をはりぬ/右田俊郎(7/24(水)00:00)
【評】「異国」がどこか分からないが、「百日紅」は、存在感のある庭木で、「異国」に根をはれば、なおのことである。「百日紅」の花期は長い。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月24日のランダムタイムは、03時58分でした。


【今日の入選】

高橋信之選
<ドイツにて>
★薄絹のような朝靄麦の穂に/脇美代子
【評】日本とは違う風景を捉えて確かだ。ヨーロッパの夏の朝晩の涼しさは、日本とは違う。(高橋信之)
★梅干され色濃くふかく甕にもどる/宮地ゆうこ
【評】手間ひまかけて、ひとつひとつ干した梅は、ルビーにも似て、そっと甕の底深くしまっておきたいですね。(柳原美知子)
【評】大事に作られる梅干に深い愛情さえ感じられて、甕に眠る梅干が上手に出来上がることでしょう。(山野きみ子)


▼選者詠/高橋信之
葉を広げ地中に芋を太らせる
涼風の通る海への道歩く
蝉鳴けば少年の日のなつかしき
..2002/ 8/22(Thu)16:16

by 管理人

■第524回入賞発表(7月23日)


【今日の金賞】

★大いなる樹々は大暑にゆるぎなし/加納淑子(投稿日:7/23(火)15:58)
【評】「寄らば大樹のかげ」という言葉がある。優しさのある言葉だ。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月23日のランダムタイムは、17時35分でした。
※【金賞】は、すでに受賞された方を除き、未受賞者の方に決定しましたので、ご了承ください。


【今日の入選】

高橋信之選
★梅雨明けの文字の走りしビルネオン/平野あや子
【評】「梅雨明け」発表の風景は、特に珍しいものではないが、誰もが嬉しくなる。この句は、その嬉しさを無理なく伝える。そこがいい。(高橋信之)
★とんぼ飛ぶ丘に夕日のあるかぎり/金子孝道
【評】どこから集まるのだろう。生まれ出る水のあり場所も近くにないのに暗くなるまでとんでます。丘に座り込むとトンボも近くへ寄ってきて周りをまわってくれます。(古田けいじ)


▼選者詠/高橋信之
日盛りに山低くして耐えにけり
おしろいの風に運ばれ来し匂い
向日葵の黄が揺れ空の楽しみに
..2002/ 8/22(Thu)16:14

by 管理人

■第523回入賞発表(7月22日)

【今日の金賞】

★美容室出づればわっと蝉時雨/堀佐夜子(投稿日:7/22(月)08:30)
【評】窓を締め切って、エアコンを効かせた「美容室」を出れば、外は、「わっと蝉時雨」である。「わっと」がいい。実感のある平明な言葉がいい。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月22日のランダムタイムは、07時43分でした。

※【金賞】は、すでに受賞された方を除き、未受賞者の方に決定しましたので、ご了承ください。


【今日の入選】

高橋信之選
★水音の鉢に吸われて水涼し/日野正人
【評】「水音の鉢」の「鉢」は、明らかでないが、それが何であれ、「水涼し」である。「鉢に吸われて水涼し」であり、「吸われて」に発見がある。
★精米を待つ間見る大夕焼け/河ひろこ
【評】「待つ」という行為はいい。思わぬ出会いがあるからだ。「精米」と「大夕焼け」との、生活の中での美しい出会いである。


▼選者詠/高橋信之
海からの風吹き池に吹き涼し
蝉の鳴くその広がりに芯がない。
西日差し幹の太さの現れる
..2002/ 8/22(Thu)16:13

by 管理人

■第522回入賞発表(7月21日)


【今日の金賞】

★家に入り頭にジーンとかき氷/津村昭彦(投稿日:7/21(日)23:04)
【評】「頭にジーンと」がいい。初心の句だが、平明な言葉が実感を伝えて充分である。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月21日のランダムタイムは、23時10分でした。


【今日の入選】

高橋信之選
★緑陰に身なりをくずし又正す/金子孝道
【評】「身なりをくずし又正す」のは、日常の何気ない動作で、「緑陰」の寛ぎをうまく言葉に乗せた。(高橋信之)
★蝉の樹となりて梢の揺れやまず/柳原美知子
【評】暑いとも思い、涼しいとも思う「蝉の樹」である。下五の「揺れやまず」がしっかりしている。(高橋信之)


▼選者詠/高橋信之
暁けてゆく空の広がり蝉が鳴く
蝉鳴いて桜の大き葉を落とす
蝉音降る中へ塵提げ塵捨てに
..2002/ 8/22(Thu)16:12

by 管理人

■第521回入賞発表(7月20日)


【今日の金賞】

★産土の国あり空蝉並びいて/碇 英一(7/20(土)09:17)
【評】自分の生まれた産土の国がここにあると感じる。空蝉の並んでいるのを見るにつけ、そう感じる。(高橋正子)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月20日のランダムタイムは、12時03分でした。

※【金賞】は、すでに受賞された方を除き、未受賞者の方に決定しましたので、ご了承ください。


【今日の入選】

高橋信之選
★白昼の向日葵の黄に真実味/野田ゆたか
【評】「白昼」の明るさに、「向日葵の黄」の明るさに「真実味」がある。物事がはっきりして「真実味」がある。(高橋信之)
<白峰三山縦走>
★夏朝日彼方の嶺を輝かす/多田有花
【評】技巧のない句で、作り手の実感が直に伝わってくる。作り手の位置、姿がありありと見えてくる。(高橋信之)

高橋正子選
★布洗う十指に水の涼しさよ/河ひろこ(信之添削)
【評】手で大切に布を洗っているのだろう。水に入れた十本の指が、水の心地よさ、涼しさを感じている。女性ならではの、やさしい繊細な感覚である。(高橋正子)
★空蝉の壊れそうなる風の中/古田けいじ
【評】幹はもちろん、思いがけない所に見かける空蝉です。今にも壊れそうなその姿は、風にも動ぜず、琥珀を見せ、空っぽなのに生き生きとしています。(相原弘子)


▼選者詠/高橋正子
ハンガーの服のくずれへ夏灯
朝蝉の鳴き出すときの声低し
パイプ椅子夜に忘れられ露吹きぬ
..2002/ 8/22(Thu)16:11

by 管理人

■第520回入賞発表(7月19日)


【今日の金賞】

★やかん上げ空から口へ麦茶飲む/相沢野風村(投稿日:7/19(金)22:39)
【評】野外のスポーツだろうか。何かの作業の後であろうか。いずれであっても野外の「空から」で、その開放感がいい。明るい開放感が健康的でいい。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月19日のランダムタイムは、22時33分でした。


【今日の入選】

高橋信之選
<ハワイにて>
★青年もサーフボードも滴りぬ/林 暁兵
【評】俳句としては珍しい風景。ハワイである。この句には季語はないが、夏のいい季感がある。季語の「滴り」は、懸崖や岩石などからの清涼な滴りをいう。(高橋信之)
★吹き抜けに裸婦の絵大き夏館/加納淑子
【評】美術館でない個人の邸宅に大きな裸婦の絵・・・。なかなかユニークですね。(伊嶋高男)

高橋正子選
★青年もサーフボードも滴りぬ/林 暁兵
【評】青年とサーフボードは、外光を浴びた青年の代表的姿だが、「滴りぬ」が、この青年に影を持たせ、彫りを深くしている。
★いつになき路地行く子供夏休み/加納淑子
【評】夏休みになり、路地を行き来する子どもを見かけるようになった。子どもが生活の中にいることに、夏休みの生き生きとしたよさがある。


▼選者詠/高橋正子
送り荷に南瓜ごろりと二つあり
扇風機白きが風を生みつづけ
泳ぐ裸身水より上げて歩みけり
..2002/ 8/22(Thu)16:10

by 管理人

■第519回入賞発表(7月17日)


【今日の金賞】

★奔放に銀杏の枝の夏空へ/馬場江都(投稿日:7/18(木)22:26)
【評】街路樹であろうか。それとも寺苑か、校庭の銀杏であろうか。「奔放」さがいい。自由がいい。無法の法である。剪定されてはいないが、銀杏には銀杏の形がある。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月18日のランダムタイムは、21時59分でした。


【入選】

高橋信之選
★炎天下影短くて車椅子/堀佐夜子
【評】「炎天」である。「影短く」、「車椅子」に「炎天」である。「炎天」を捉え、いい写生である。(高橋信之)
★磨かれしガラスの向こう浴衣生地/古田けいじ
【評】本来は外側からの店の中のことかなと思いますが、透き通ったガラスの家の中から外を通る粋な浴衣姿を眺めるのもいいなと思ったり。(祝恵子)

高橋正子選
★打水の陽が輝きて桶の中/相沢野風村
【評】打水をしようと桶に入れた水が、冷たくきれいです。桶の水に陽の影がちらちら見えている様子さえ浮かびます。(高橋正子)
★巴旦杏の色のいろいろ井戸水に/守屋光雅
【評】冷蔵庫で冷やすのではなく、井戸水だと涼しさも感じられます。色彩もきれいですね。韻も気に入りました。(霧野萬地郎)


▼選者詠/高橋正子
金魚鉢きらめくものを子が飼えり
パイプ椅子天の川へと向き置かれ
鉄風鈴星に響かう高層階
..2002/ 8/22(Thu)16:08

by 管理人

■第518回入賞発表(7月17日)


【今日の金賞】

★冷泉に浸す足先妙に白い/安増惠子(7/17(水)16:30)
【評】「足先」は、作者自身であろうが、「妙に白い」と見た感覚がいい。「冷泉」も感覚的に捉えている。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月17日のランダムタイムは、17時47分でした。
※<7/17(水)18:27>に投句された霧野萬地郎さんが最も近い時刻ですが、すでに7月7日に受賞していますので、割愛しました。


【入選】

高橋信之選
★豆腐屋の涼しき水を添えて売る/宮地ゆうこ(信之添削)
★雲のなき空深々と大西日/加納淑子

高橋正子選
★豆腐屋の涼しき水を添えて売る/宮地ゆうこ
★四隅まで風鈴の音の届く朝/池田和枝


▼選者詠/高橋正子
夜の樹のどこかで蝉の羽音せり
梅雨台風去りし夜の闇水匂い
梅雨月のこぼるる光を軒上に
..2002/ 8/22(Thu)16:07

by 管理人

■第517回入賞発表(7月16日)


【金賞】

★我が往く手涼しい光の降る山路/吉田晃(7/16(火)05:02)
【評】「涼しい光」は、俳句の写生という観点からは、問題があろうかと思うが、ここに作者の主情があって、この句のすべてが懸かっている。(高橋信之)

※主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月11日のランダムタイムは、06時05分でした。


【入選】

高橋信之選
★刈り取りて草の匂いの真ん中に/田岡 弘
下五の「真ん中に」は、やや類型化された表現だが、「草の匂い」に実感が感じられる。
★ハンカチを色よく揃えて明日の準備/馬場江都
生活のいい現実があって、無理のない破調がいい。

高橋正子選
★朝涼し船のしずしず入港す/林 暁兵
<白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走>
★頂の輝き新た梅雨晴れ間/多田有花


▼選者詠/高橋正子
夕永し電車左右に別れゆき
灯に影を生んで飼われるかぶと虫
イタリア絵皿掛けて涼しき壁なりき
..2002/ 8/22(Thu)16:42