デイリー句会2002年 /第501回〜第507回


『第507回入賞発表(7月6日)@』
主宰/高橋信之 2002年7月7日(日) 6:2:44 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第507回入賞発表(7月6日)の金賞と入選は、下記に決定しました。おめでとうございます。

【今日の金賞】

★月見草咲き初め誰も居ない湖/野田ゆたか
【評】「月見草」の風景は、やさしいが、「誰も居ない」と言い切ったところに作者の強い思いを読む。「誰も居ない」と言い切った口語調、そして中七から下五への句またがりは、強い意思すら感じる。(高橋信之)

※【今日の金賞】主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月6日のランダムタイムは、19時16分でしたので、<7/6(土)18:38 >に投句された<月見草咲き初め誰も居ない湖/野田ゆたか>を金賞と決定いたしました。

※【今日の金賞】の賞品(俳句はがき)が1週間以内に受賞者に送られます。


【今日の入選(1)】

★高橋正子選
夏潮の沖へ沖へと藍重ね/柳原美知子
【評】夏潮が、沖にゆくに従い藍を深めている様子を、ひろびとした心境で詠んでいる。「藍重ね」は、深い心境で、オーソドックスな句のよさがある。
ひまわりの天にまっすぐまっ正直/大石和堂
【評】ひまわりは、どことなく朴訥で正直な感じがする。天にまっ直ぐとは、正真正銘、曲がらず、明るく正しい。胸がすく、爽快な句。

★野田ゆたか選
黒南風の山越して濃く匂いける/宮地ゆうこ
【評】黒南風の湿気の不快感を「濃く匂いける」とさらりと詠まれていて好きな句です。
ひまわりの天にまっすぐまっ正直/大石和堂
【評】正直との写生眼に好感がもてて好きな句です。

★宮地ゆうこ選
一つだけ咲けば寂しや夏の コスモス/古田けいじ
【評】夏草の強い茂りの中に、ぽつんとコスモス。わが家の畑にもピンクが一輪「寂しや」と咲いていま す。
少年の日のふるさとや流れ星/安丸てつじ
【評】まっすぐに郷愁へ運ばれました。晴れた夏の夜、屋根に寝ころんで 流れ星を探したこと思い出します。


『第507回入賞発表(7月6日)A』
主宰/高橋信之 2002年7月7日(日) 17:33:25 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【今日の入選(2)】

★田岡 弘選
夏富士や空を画する蒼き線/右田俊郎
【評】蒼き線が素敵です。夏空にそびえる富士が眼に浮かびます。
のうぜんのゆれるがままの風あそび/池田和枝
【評】風の中ののうぜんは、まさにこんな感じですね。夏の涼しさを感じます。

★祝 恵子選
いとこ来て取っ組み合いし蚊帳の中/安丸てつじ  
【評】蚊帳の中での取っ組み合いは無いですが、蚊帳は貴重な思いでの一つです。
検診を終えし昼餉や紫蘇香る/田岡 弘
【評】昨晩からの絶食、検診の終わったあとの安堵と、空腹時のお昼のしその香りに喜びをもらいます。

★伊嶋高男選
白き肩歩む参道夏木立/岩崎楽典
【評】白き肩に緑の影を映して…鮮やかなスナップショットです。楽典さん好みの金髪碧眼の美女ですね。
丈六の音洗れて苔清水/小峠静水
【評】丈六の大仏がどうゆう状態にあるのかがはっきりしませんが、「音洗われて」に惹かれました。

★山野きみ子選
月見草咲き初め誰も居ない湖/ 野田ゆたか  
【評】月見草の開き始める夕暮れの湖、物音ひとつしない静かな景が広がります。
大玻璃の斜面の庭に麦茶飲む/守屋光雅
【評】暁平さん宅の素敵な居間から庭を拝見しながらの句会、風情がありましたね。

★河ひろこ選
霊水と聞きて大飲み半夏生/大石和堂
【評】経験あります。何にいいのか判らないがたくさん飲んでご満足。
冷やされた秘蔵のワインぐいと飲む/守屋光雅
【評】ぐいと飲むに楽しさと美味しさとうれしさが感じられます。

★古田けいじ選
烏賊舟の男達磨く裸電球/河ひろこ
【評】集魚灯を磨く男達の日に焼けた体の色が自然に見えてくる。
睡蓮のそよぎて戦なくならず/田岡 弘
【評】世界のどこかで今日も戦争で殺される人たちがいる。静かな花、睡蓮を見ながら、心痛む作者。

★霧野萬地郎選
烏賊舟の男達磨く裸電球/河ひろこ
【評】人工衛星からもイカ釣り舟の光は見えると言います。ランプに似た裸電球を磨いて準備している様子を想像しています。
陽を受けてゆれるなすびは地に触れず/古田けいじ
【評】高いところに実をつけないと、地に触れてしまうのですね。楽しい俳句ですね。

★堀佐夜子選
ビアガーデン白き泡飛ぶ高々と /日野正人
【評】祝い事がありみんなで乾杯をしているのでしょう。
梅雨暗く際立つ藍の伊万里皿/山野きみ子
【評】呉須が特長の伊万里焼を見ていると薄暗がりのなかでも惹きつけられますね。

★冬山蕗風選
鎮守さまの夏はひっそり森の中/林 緑丘
【評】夏は鎮守さまも鬱蒼と茂った森の中で寂しそうですね。
野いちごをひと粒ころがす手のひらに/右田俊郎
【評】少年の頃を思い出せてくれる郷愁のある句ですね。

★柳原美知子選
渇筆の穂先弾けて滝の音/野田ゆたか
【評】水墨画を描かれているのでしょうか。うまく滝が描け、音まできこえてきそうな山水画。拝見したいものです。
橡みどり麻布の坂の湿り風/山野きみこ
【評】湿り風に橡のみどりもしっとりと、夏の坂道の風情を感じます。麻布の地名も夏らしいですね。

★多田有花選
扇風機近づき声を振るわせる/祝恵子
【評】子供の時、よくこうやって遊びましたねー。声の振動が扇風機の風でかき回されるせいでしょうか?
神宮の森は静まる青葉濃/霧野萬地郎
【評】大都会の森も夏の深まりとともに緑が濃くなっています。東京の人にとって静けさを感じられる貴重な場所でしょうね。

★守屋光雅選
橡みどり麻布の坂の湿り風/山野きみ子
【評】港区青山・西麻布・表参道の街路樹一体が浮かびます。
烏賊船の男達磨く裸電球/河ひろこ
【評】午後の出漁準備をする烏賊釣り船,自動化した釣り具なので働く人も少人数の
男達であろう。夜を徹しての稼ぎは夏場である。

★安丸てつじ選
炎昼を目玉につけて歩みけり/小峠静水
【評】月が変わった途端に猛暑襲来、炎昼を目玉にが秀逸。
叱声を背で跳ね返す夏休み/太田淳子
【評】腕白っ子を叱りながら目を細める母親の気持がよく表れています。

★林 暁兵選
検診を終えし昼餉や紫蘇香る/田岡 弘
【評】検診を終わった後には生きている喜びのようなものが沸いてきます。味も香りも感謝したくなるほどでしょう。
梅雨晴や釘打つ音のダダダダダ/冬山蕗風
【評】あの音はある時空に心地よく、ある時神経に不快に響きますね。この句は「梅雨晴れ」で心地良く響いているように感じます。

★相沢野風村選
降り立てば七夕飾り地下の駅/岩崎楽典
萍の一つ一つに流れ来る/碇 英一

▼選者詠/高橋信之
暁けてゆく空の青さの涼しさに
日曜の朝空涼し鳥が過(よ)ぎる
ポプラの葉のちらちらと夏あかつきに

『伝言板D』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:28:59 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■水煙ネット会員に限りますが、伝言・コメントのお礼などがございましたら、右上の<返信>をクリックしてお書き込みください。
『弘子さん、有花さん、ありがとうございました』
田岡 弘 2002年7月6日(土) 8:27:56 削除・編集
『古田けいじ様へお礼』
堀佐夜子 2002年7月6日(土) 10:38:3 削除・編集
『ゆうこ様、弘様へお礼』
多田有花 2002年7月6日(土) 10:45:3 削除・編集
『お礼』
池田和枝 2002年7月6日(土) 11:0:3 削除・編集
『正子先生、洋子様へ御礼』
柳原美知子 2002年7月6日(土) 12:9:46 削除・編集
『けいじさん、萬地郎さん、静水さんへ』
平野あや子 2002年7月6日(土) 20:16:47 削除・編集
『御礼』
宮地ゆうこ 2002年7月6日(土) 23:19:18 削除・編集
『選句のお礼』
藤田洋子 2002年7月6日(土) 23:25:21 削除・編集
『お礼』
相原弘子 2002年7月7日(日) 5:19:34 削除・編集
『有難う御座いました。』
磯部勇吉 2002年7月8日(月) 9:47:59 削除・編集

『第506回入賞発表(7月5日)@』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:28:2 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第506回入賞発表(7月5日)の金賞と入選は、下記に決定しました。おめでとうございます。

【今日の金賞】

★蛍(ほうたる)の波打つ呼吸一斉に/磯部勇吉
【評】子どもが小さい頃は、よく蛍狩りに出掛けた。美しいリズムをとって、蛍が「呼吸」する。光のリズムとなって、蛍の命が美しい。(高橋信之)

※【今日の金賞】主宰高橋信之が前もってランダムに時刻を決め、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月5日のランダムタイムは、14時15分でしたので、<7/5(金)14:59>に投句された<蛍の波打つ呼吸一斉に/磯部勇吉>を金賞と決定いたしました。
※【金賞】の賞品(俳句はがき)が1週間以内に受賞者に送られます。


【今日の入選(1)】

★高橋正子選
夕風の通る駅舎の七夕竹/柳原美知子
【評】駅に立てられた七夕竹に、乗り降りする人は、みんな七夕祭りを思ってみることだろうが、七夕に寄せる思いが一つなのはゆかしいことである。夕風にさらさら笹の鳴る音が聞こえる。
水一滴すべる涼しさ朝のナイフに/宮地ゆうこ
【評】朝、果物を切るために使うナイフだろうか。一滴の水がよく冷えた刃をつっと滑り落ちる様子が、本当に涼しそうである。

★相原弘子選
蛍のすとんと落ちて行くもあり/磯部勇吉
【評】蛍は幻想的というしかありません。夜も、蛍の点滅も、今限りに思えます。
海草の打ち上げられてさみだるる/田岡弘
【評】浜辺を多く見たのではないのですが、このお句からさみだれの浜辺の光景が広がります。海草の、どうにもならないような体裁が、目に浮かびます。

★藤田洋子選
糸とんぼ触れし田水のうすびかり/宮地ゆうこ
【評】糸とんぼのはかなげな透明感を田水のうすびかりに感じます。
夕風の通る駅舎の七夕竹/柳原美知子
【評】夕風に揺らぐ七夕竹が何とも清々しく涼しげな駅舎です。

★柳原美知子選
運河濁る大路の驟雨届く時/古田けいじ
【評】都大路のすみずみまで洗い流す驟雨は、都の美も醜も飲みこんで大きな流れとなり運河にあふれる。歴史の流れさえかんじられるスケールの大きさに惹かれます。
水一滴すべる涼しさ朝のナイフに/宮地ゆうこ
【評】ナイフの冷たさと水滴とがよく響きあい、すがすがしく溌剌とした一日の始まりが感じられます。

★平野あや子選
緑陰へ溜まりしほてり解きゆく/池田和枝
【評】暑い日中を歩きほてった身体を緑陰へ入って沈める様子がよく出ています。
木立行く朝の光と初蝉と/相原弘子
【評】蝉の鳴き声が聞こえるようになりました。朝の光に暑い一日が始まります。

★堀佐夜子選
夏萩の雨の小径を散りいたる/藤田洋子
【評】この小径は舗装されていないものでしょうね。風情のある雨の小径です。
木立行く朝の光と初蝉と/相原弘子
【評】清清しい朝の木立中を散歩です。

『第506回入賞発表(7月5日)A』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:29:59 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【今日の入選(2)】

★日野正人選
木立行く朝の光と初蝉と/相原弘子
【評】木立の隙間からこぼれる光線と蝉の声、どちらも真っ直ぐに届き、気持ちよい一時が感じられます。
妻に聞くあれ蝉だよね畑中で/守屋光雅
【評】もう蝉が鳴いているという驚きが、何気ない会話の中に新鮮です。

★多田有花選
木立行く朝の光と初蝉と/相原弘子
【評】夏の朝の清々しさに溢れた句。昨日の朝、私も蝉の声を聞きました。
砂浜に波の滲みゆく梅雨晴間/田岡 弘
【評】打ち寄せた波が浜辺の砂の上に消えて行く様はいくら見ていても飽きませんね。

★祝 恵子選
更紗敷きグラスに草の花少し /宮地ゆうこ  
【評】家の周りに咲く草花を更紗の上のグラスに飾りました、と言うことでしょうか、宮地さんのてにかかると素敵な句になるのですね。
全身が染まりそうな紫蘇ジュース/脇美代子
【評】何とも言えない色、飲めば身体もろとも染まりそうです。

★田岡 弘選
糸とんぼ触れし田水のうすびかり/宮地ゆうこ
【評】梅雨の晴れ間のけだるい感じ、田んぼの様子が良く出ていると思います。
ペチュニアが咲くよイタリア料理店/多田有花
【評】言われてみると、ペチュニアとイタリア料理の取り合わせが面白いですね。

★古田けいじ選
涼風と海老売りの漁婦顔を出す/平野あや子
【評】涼しい風と一緒に漁婦が顔を出したのか、玄関から涼風と一緒に来たのか、日焼けした漁婦の姿が浮かんだ。
打ち水す夫に電話と身振りして/堀佐夜子
【評】打ち水している時に電話が鳴った。電話の身振りって、どんな風かな。拳を耳に持っていったのでしょうか。いずれにせよほほえましい1シーンですね。

★宮地ゆうこ選
ペチュニアが咲くよイタリア料理店/多田有花
【評】国旗の明るい原色が瞬時に浮かびました。ペチュニアの鮮やかさがイタリア料理によく合いますね。
観劇の昂ぶり乗せて夏夜汽車/岩本康子
【評】夜汽車の窓から見える闇に、たった今見た舞台が浮かんでは流れていきます。素晴らしい余韻ですね。

★霧野萬地郎選
グラウンドに水撒く少女の歯の白さ/日野正人
【評】学校部活でしょうか、健康的な少女とグランドの乾いた夏の暑さを感じます。
涼風と海老売りの漁婦顔を出す/平野あや子
【評】明るい海老売りのおばさんで、暑苦しさは吹っ飛びました。

★伊嶋高男選
紫陽花の藍あふれしむ大壷に/藤田洋子
【評】紫陽花に合う壷はどんな焼き物かなと考えています。
ビル壁を滝落ちるごと大驟雨/古田けいじ
【評】けいじさんはビルの中から「裏見の滝」と洒落ていたのかな。 

★小峠静水選
夕焼けて浜のぶらんこ揺れ残る/平野あや子
【評】優しいお母さんの呼ぶ声さえきこえます。映画の画面のよう。

▼選者詠/高橋正子
西日差しそれから暮れて白襖
田を飛んであかきあかきあきあかね
草にいてとんぼは羽を草に消す

『伝言板C』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:31:9 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■水煙ネット会員に限りますが、伝言・コメントのお礼などがございましたら、右上の<返信>をクリックしてお書き込みください。
『無題』
相原弘子 2002年7月5日(金) 5:29:5 削除・編集
『お礼』
山野きみ子 2002年7月5日(金) 10:15:34 削除・編集
『佐夜子様、勇吉様へお礼』
多田有花 2002年7月5日(金) 11:25:48 削除・編集
『選句お礼』
池田和枝 2002年7月5日(金) 13:25:16 削除・編集
『有難う御座いました。』
磯部勇吉 2002年7月5日(金) 15:22:36 削除・編集
『お礼』
河 ひろこ 2002年7月5日(金) 21:11:30 削除・編集
『御礼』
福田由平 2002年7月5日(金) 21:17:29 削除・編集
『選句お礼』
脇美代子 2002年7月5日(金) 22:36:13 削除・編集
『選句のお礼』
藤田洋子 2002年7月5日(金) 23:16:40 削除・編集
『あや子さん、恵子さんへ』
霧野萬地郎 2002年7月6日(土) 11:55:14 削除・編集

『第505回入賞発表(7月4日)@』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:32:4 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第505回入賞発表(7月4日)の金賞と入選は、下記に決定しました。おめでとうございます。

【今日の金賞/20:42 】

★遠縁と新茶を飲み読経の間/河ひろこ
【評】法事であろうか。普段はめったに会わない遠縁の方と一緒に新茶をいただける嬉しさ、懐かしさがいい。くみ出された新茶のいろと香りに、寛ぐ。(高橋信之)

※【今日の金賞】主宰の高橋信之先生が前もってランダムに時刻を決められ、それに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月4日のランダムタイムは、21時14分でしたので、<7/4(木)20:42>に投句された<遠縁と新茶を飲み読経の間/河ひろこ>を金賞と決定いたしました。
※【金賞】の賞品(俳句はがき)が1週間以内に受賞者に送られます。

【今日の入選(1)】

★高橋正子選
花茣蓙に替えて仏間を清やかに/山野きみ子
【評】沈みがちな仏間も花茣蓙を敷いて、夏向きに変え、すがすがしくなった。夏の一間のすがすがしい清潔感がよい。
ラムネ飲むビー玉の音転がして/池田和枝
【評】心がすっきりと晴れて、澄んでいるのがよい。ラムネ壜の中の、ビー玉の音を、楽しむところにもまた清涼感がある。

★相原弘子選
昼顔や巡航船の波寄せる/吉田晃
【評】どこへ目をやっても眩しく、ぼんやりとし、昼顔がますます淡くなり、そこへ寄せてくる巡航船からの波音が耳にかすかです。
遠縁と新茶を飲み読経の間/河ひろこ
【評】遠縁とのひとときが流れます。

★藤田洋子選
花茣蓙に替えて仏間を清やかに/山野きみ子
【評】見るからに涼味を誘う花茣蓙が仏間を清らかな空間にしてくれます。
丸刈りのつむじ一気に麦茶干す/池田和枝
【評】中、高校生と思われる男子の爽やかな明るさがいいですね。

★岩崎楽典選
蒲の穂の揺れて漣立ちにけり/磯部勇吉
【評】湖沼に吹く一陣の風。広い情景の中での気持ちよさが感じられます。
梅雨晴れて水のしぶきの輝ける/山野きみ子
【評】梅雨晴れの陽射しの輝きが水のしぶきで良く分かります。

★小峠静水選
青葉木菟今から夜明けとなる暗さ/相原弘子
【評】俳句のよさを最大に活かした大吟詠です。弘子師は子の逆手の技法まなびとらなくては。
丸刈りのつむじ一気に麦茶干す/池田和枝  
【評】暑い部活の様子が判り、一気に、が動きを捉えてよみあげました。技あり一本。
『お礼』
吉田 晃 2002年7月5日(金) 6:39:14 削除・編集

『第502回入賞発表(7月1日)A』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:33:19 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【今日の入選(2)】

★堀佐夜子選
昨年の旅の句書いてある団扇/古田けいじ
【評】どんな俳句をお書きになったのでしょうか。きっと涼しい風が生まれるのでしょうね。
サングラス少しだけ違う人になる/多田有花
【評】少しだけ変身ですか。ユーモアのある句は良いですね。

★祝 恵子選
夏霧にたちまち変わる山の貌/霧野萬地郎
【評】先日の京都で青い山が、たちどころに霧の中に隠れていく光景を見たばかりです。<山の貌>とは、豹変するのがぴったりの感じです。
クリームをホイップしている半夏生/林 暁兵
【評】ご自分でのことですか。それぞれ得意技をお持ちですね。

★平野あや子選
木立より滴り絶えぬ旧街道/霧野萬地郎
【評】箱根の旧街道の万緑より滴る涼しさ、思い出します。
小魚の影の速さよ夏の川/磯部勇吉
【評】川をよぎる魚の影、その速さに目をみはります。

★古田けいじ選
丸刈りのつむじ一気に麦茶干す/池田和枝
【評】部活の帰りででもあろうか。今は珍しい丸刈り頭が一気に麦茶を飲む姿。見守るお母さん。絵になりますね。
鉄砲を持ったことなし胡瓜揉む/林 暁兵
【評】鉄砲を持たなかった幸せを感じながら胡瓜を揉む。平和な男の厨房である。

★伊嶋高男選
鉄砲を持ったことなし胡瓜揉む/林 暁兵
【評】胡瓜を刻む連続音から機関銃を連想したのですね。俳句も包丁さばきも鮮やか。明日が楽しみです。
青葉木菟今から夜明けとなる暗さ/相原弘子
【評】これから夜が明けるが…この暗さ。梟が鳴いている…なかなか夜が明けない。昔の東欧映画にあったテーマのようでぞくぞくするほど好きです。 昨晩は、3時過ぎまで起きていましたが、デイリー句会を見ていたら、弘子さんが入賞発表AをUPしていました。この作品はその時にふくろうの鳴くのを聞いてできたのだと推測しています。

★田岡 弘選
丸刈りのつむじ一気に麦茶干す/池田和枝
【評】楽しい句ですね。元気な男の子が眼に浮かびます。
夏蓬父のふるさとまだ遠き/吉田 晃
【評】私には句意が完全には理解できてはいないのですが、夏蓬と父のふるさとの取り合わせがいいですね。

★やぎたかこ選
青葉木菟今から夜明けとなる暗さ/相原弘子
【評】今から夜明けとなる「暗さ」の中で、青葉木菟の声、まだ暗い夜のなかの 夜明けの始まりの時刻の様子がよく伝わってきます。 
小魚の影の速さよ夏の川/磯部勇吉
【評】夏の川の澄んだ水の中にさっと走る小魚の影が目に浮かぶようです。清涼感があります。

★山野きみ子選
梅雨雲に無聊を一日二月堂/福田由平
【評】一日中動かず時を止めているような梅雨雲に、二月堂の静かなたたずまいがどっしりと句を落ち着かせてくれています。
枝が揺れ木槿大きな花となる/相原弘子
【評】枝の揺れに、木槿の葉の茂りの中の花がはっきりと大きくみえる、素直な洗練された句だと思います。

★宮地ゆうこ選
小魚の影の速さよ夏の川/磯部勇吉
【評】 水の輝きと影のゆらぎ、夏の川の涼しい透明感が素敵です。
流水の光へ浸すさくらんぼ/吉田 晃
【評】さくらんぼの光、「流水」の光、キラキラしずくが弾けます。見るだけでも美味しいさくらんぼですね。

★霧野萬地郎選
夏蓬父のふるさとまだ遠き/吉田 晃
【評】お父上と夏の蓬に作者は思い出があるのでしょう。お父上のふるさとへはまだ遠いけれども、蓬を見つけ、その感慨を詠まれた。好きな句です。
一枚のマチスの版画梅雨の街/林 暁兵
【評】表参道には画廊も多く、ハイファッションの町。明日の吟行の道を下調べ頂いた由、ありがとうございました。その時の句と拝察いたします。

★相沢野風村選
丸刈りのつむじ一気麦茶干す/池田和枝
【評】今は少なくなりましたが、<丸刈のつむじ>のやんちゃ坊主がまだいるんですね!元気で明るくすくすく育っている男の子だと楽しくなりました。
雲垂れて青田の匂い充満す/脇美代子
【評】梅雨空は雲が低く稲の匂いに圧倒されます。充満すがいいと思います。美味しい米が出来るといいですね。

★磯部勇吉選
梅雨晴間草刈の音響きをり/多田有花
【評】梅雨にぼうぼうと伸びきった草、久々の晴間に一斉に草刈機の響き渡ります。
街路樹の枝を落して夏の空/青海俊伯
【評】街路樹の混みすぎた枝をすかして明るい夏の空がすがすがしい。

★多田有花選
誘蛾灯昔に情死あるもよし/小峠静水
【評】情死も仇討ちも遠い昔のことだからいいのでしょう。今それがあったら、かなり時代錯誤なことになってしまいます。情死には確かに誘蛾灯の香りがします。
玄関の箒目さやか夏の朝/青海俊伯
【評】きれいに掃き清められた玄関というのは涼しげですね。目から入る涼しさ、気持ちの涼しさでしょう。

★林 暁兵選
流水の光へ浸すさくらんぼ/吉田 晃
【評】「光へ浸す」が「流れ」を描写して秀逸。
峡の田の水行きわたり梅雨燕/脇美代子
【評】水面は水平、燕は画布に線を描くがごとく、そんな詩的な光景が浮かびます。

★守屋光雅選
梅雨曇る狭きところに仁王像/福田由平
焼き鮎のすでに香の立ち藍の皿/藤田洋子

▼選者詠/高橋正子
新しい登山の靴を部屋に置き
冷え切ってくずあんだまの喉を越す
墨の香を立たせ朝の夏座敷


『伝言板B』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:34:22 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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『俳句葉書 選句お礼』
池田和枝 2002年7月4日(木) 12:18:1 削除・編集
『お礼』
相原弘子 2002年7月4日(木) 14:41:27 削除・編集
『御礼』
堀佐夜子 2002年7月4日(木) 17:30:44 削除・編集
『お礼』
平野あや子 2002年7月4日(木) 17:36:1 削除・編集
『有難う御座いました。』
磯部勇吉 2002年7月4日(木) 18:6:28 削除・編集
『金賞受賞御礼』
多田有花 2002年7月4日(木) 20:13:59 削除・編集
『お礼』
脇美代子 2002年7月4日(木) 20:22:21 削除・編集
『金賞のプレゼントいただきました。』
祝恵子 2002年7月4日(木) 21:49:46 削除・編集
『御礼』
安増惠子 2002年7月4日(木) 22:17:32 削除・編集
『宮地様、田岡様へお礼』
八木 孝子 2002年7月4日(木) 22:20:0 削除・編集
『御礼』
宮地ゆうこ 2002年7月4日(木) 23:19:21 削除・編集

『第504回入賞発表(7月3日)@』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:35:30 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第504回入賞発表(7月3日)の金賞と入選は、下記に決定しました。おめでとうございます。

【今日の金賞/06:23 】

★あつあつの牛丼にそえ冷緑茶/多田有花
【評】あつあつの牛丼と冷たい緑茶で、空いたお腹も満足です。おいしそうな牛丼と冷茶に、食欲をそそられます。(高橋正子)

※【今日の金賞】前日にランダムに時刻を決め、それにに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定します。7月3日のランダムタイムは、4時45分でしたので、<7/3(水)06:23>に投句された<あつあつの牛丼にそえ冷緑茶/多田有花>を金賞と決定しました。
※【金賞】の賞品(俳句はがき)が1週間以内に受賞者に送られます。


【今日の入選(1)】

★高橋信之選
よい風に青田しばらく鳴りやまず/相原弘子
【評】正しく「よい風」である。「青田」の青が鮮明に、青田の音が快く「鳴りやまず」に。
雨粒の光りしままに枇杷貰う/磯部勇吉
【評】木からもいだばかりの枇杷であろうか。甘い果汁を充分に含んで「雨粒の光りしままに」いただいた。新鮮なのが何よりも嬉しい。

★高橋正子選
降り足りし空の紺青桃熟るる/堀佐夜子
【評】降り足りた地に対し、空はすっかり晴れて紺青の色を広げ、地も空もそして桃が熟れて、恵みに潤っています。そんな時があることが素晴らしい。
馬の背のむこうに続く夏の峰/安増惠子
【評】馬のつやつやした栗毛の背中の向こうに、青い夏の峰が見えて、気持ちが広く開けます。馬を降り、馬との憩いのひとときがいいですね。

★相原弘子選
雲切れて照る葉の先の花石榴/脇美代子
【評】雲の切れた中の、石榴の花が鮮やかに目に浮かんできます。照る葉の先に、筒状の花がいつもに増して数を見せます。
雨粒の光りしままに枇杷貰う/磯部勇吉
【評】雨上がりに摘み取り、すぐそのままが届けらた枇杷です。その黄が少し冷え、こぼれることもない雨粒が、甘く感じられます。

★古田けいじ選
馬の背のむこうに続く夏の峰/安増惠子
【評】馬は単数を想像した。一緒に歩いている馬の向こうに緑の夏の山を見た。景色が大きい句。
木槿咲く街道すっぽり雨の中/脇美代子
【評】雨の街道の脇に咲く木槿。人通りの少ない旧街道かなと想像しました。雨も静か、街道も静か、心も。

★霧野萬地郎選
梅雨空にいたずら書きのガラス窓/相沢野風村
【評】湿度が多い時のガラス窓へのいたずら書き、誰にも経験あり、直ぐに消せて罪も無い。「梅雨空」が広がりがあって良いですね。
馬の背のむこうに続く夏の峰/安増惠子
【評】動きの中に一瞬の遠近の相似形を見た感動でしょうか、、、。

★平野あや子選
降り足りし空の婚青桃熟るる/堀佐夜子
【評】梅雨真っ盛り、雨も存分に降った後の空の青さに桃も熟れ始めました。
踊りの輪ゆれて揃いの浴衣かな/池田和枝
【評】揃いの浴衣で踊る輪が少し乱れるのも愛嬌、楽しいひとときです。

★山野きみ子選
降り足りし空の紺青桃熟るる/堀佐夜子
【評】梅雨晴れ間の明るさ嬉しさが際立って心が晴れ晴れとします。
梅雨雲の透けて光りをぬらしつつ/宮地ゆうこ
【評】雨があがって雲が微妙に動き始める時の光りの綾を的確に表現なさって見事ですね。

★宮地ゆうこ選
よい風に青田しばらく鳴りやまず/相原弘子
【評】 風とたわむれる青田が清清しく、「しばらく鳴りやまぬ」ひととき、心豊かに佇む作者が見えるようです。
花槿雨を弾いて白いまま/やぎたかこ
【評】槿のはかなげな花弁は、雨に打たれても意外にしっかりと咲き継いで、梅雨の日々を慰めてくれますね。

『第504回入賞発表(7月3日)A』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:36:34 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【今日の入選(2)】

★堀佐夜子選
太き馬が馬車引く町よ避暑の町/安増惠子
【評】湯布院へ避暑に行かれて馬車に乗られたのですね。惠子さんは何時も乗馬を楽しまれていらっしゃいますが湯布院へはお母様とですか。湯布院はどんな処ですか。
木槿咲く街道すっぽり雨の中/脇美代子
【評】絵葉書に出てくるような風景句です。何街道でしょう。

★祝 恵子選
山霧の流れて旅情かきたつる/平野あや子
【評】 淡路島への旅心が湧いてきました。
バスを待つ桃の実豊かに熟れる町/伊嶋高男
【評】 何処なんでしょう。桃色と香りが漂っているそのような場所でしょうか。待ち時間も苦になりませんね。

★田岡 弘選
木槿咲く街道すっぽり雨の中/脇美代子
【評】木槿に雨は似合いますね。何時にない落ち着いた街道のたたずまいが眼に浮かびます。
花槿雨を弾いて白いまま/やぎたかこ
【評】わが家にも白ではありませんが、槿の木があります。槿の花は雨の日が素敵ですね。雨に煙った槿の白さが印象的です。

★青海俊伯選
七月の雨を湛えてダム沈む/小峠静水
【評】山深きダムの水面が梅雨の雨水を貯めて満々となっている。そんな風景がダム沈むとして湖水に沈んだ生活をへの思いを募らせる句ではないでしょうか。
浴衣帯きゅっと締め上げ下駄の音/池田和枝
【評】道後温泉でしょうか。温泉街の賑わいに出た下駄の音が響いてきます。中七がまさに句を引き締めているようです。

★岩崎楽典選
梅雨雲の透けて光りをぬらしつつ/宮地ゆうこ
【評】光をぬらすとはうまく表現したものだと思います。
浴衣帯きゅっと締め上げ下駄の音/池田和枝
【評】お祭りに行くのでしょうか。着こなしと下駄の音風情が感じられます。

★多田有花選
梅雨の霧晴れて現わる巌流島/岩本康子
【評】何か講談の一節のようです。巌流島とくればやはり武蔵&小次郎の登場ですね。
青嵐見上ぐ城跡の鼓楼/平野あや子
【評】城跡は木々に包まれているのでしょう。揺れる木々の上にすっきり立っている鼓楼が涼しげです。

★林 暁兵選
七月の雨を湛えてダム沈む/小峠静水
【評】「ダム沈む」は「五月雨を集めて早し最上川」を超えています。
バスを待つ桃の実豊かに熟れる町/伊嶋高男
【評】さりげなくて長閑で詩情があります。バスを待っている人はあせっていません。

★伊嶋高男選
梅雨雲の透けて光りをぬらしつつ/宮地ゆうこ  
五月雨の尾灯揺らぎて旅終わる/平野あや子

★守屋光雅選
馬の背のむこうに続く夏の峰/安増恵子
浴衣帯きゅっと締め上げ下駄の音/池田和枝

★やぎたかこ選
降り足りし空の紺青桃熟るる/堀佐夜子
藍浴衣少女の立ち居大人びて/池田和枝

★相沢野風村選
傘傾げ梅雨のポストに投函す/林 暁兵
青紫蘇の敷かれて玻璃の刺身皿/山野きみ子

▼選者詠/高橋正子
露草の花の消えいて午後の坂
松林の幹の根元のみな涼し
板塀を洩れる働 く夏灯
『第503回入賞発表(7月2日)@』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:39:5 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第503回入賞発表(7月2日)の金賞と入選は、下記に決定しました。おめでとうございます。

【今日の金賞/22:29:44】

★七夕笹たどたどしさの字の下がる/祝恵子(正子添削)
【評】季語がないので、「笹の枝」を「七夕笹」とした。願いを込めて五色の短冊に書いた字がたどたどしい。無邪気な願いなのだろうが、七夕の夢を見せてくれる。(高橋正子)

※【今日の金賞】の決定は、前日にランダムに時刻を決め、それにに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定しました。7月2日のランダムタイムは、22時33分00秒でしたので、<7月2日(火) 22:29:44>に投句された<七夕笹たどたどしさの字の下がる/祝恵子>を金賞と決定いたしました。
※【金賞】の賞品(俳句はがき)が1週間以内に受賞者に送られます。

【今日の入選(1)】

★高橋信之選
水位計全てが乾き旱来し/小峠静水
【評】いい写生である。「旱」を「水位計全て」で捉えた。
沸き立ちて梅雨雲山を上りけり/磯部勇吉
【評】写生句だが、作者の感動が伝わってきて充分である。

★高橋正子選
船の無き水平線や梅雨曇る/田岡 弘
【評】梅雨雲の垂れた海の静かな水平線に、心を惹かれます。
乙女等の笑顔溶け込む夏日影/青海俊伯
【評】どことなく品のいい少女たちなのでしょう。日影にも自然に溶け込んだ笑顔が清純です。

『第503回入賞発表(7月2日)A』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:40:11 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【今日の入選(2)】

★堀佐夜子選
蛍火は揺れてひらかな闇を書く/小峠静水
ポストまでクイズ葉書を梅雨じめり/やぎたかこ

★山野きみ子選
しばらくは葉と揺れるまま川蜻蛉/霧野萬地郎
【評】生まれて間もない蜻蛉でしょうか、やがて水辺をしなやかに飛んで涼しさがうまれます。
人影の無き六月の海の家/田岡 弘
【評】海の家が建てられて人街顔、梅雨明けが待たれますね。

★宮地ゆうこ選
星涼し浜へゆっくり風が吹く/小原亜子
【評】夜の浜に立つと、風が遠い沖から、とおい星からも吹いてくるような気がしますね。
国境はうねりとなりて土用波/小峠静水
【評】土用波のうまれた、はるか異国の海を思います。うねりの片鱗を見せて、波は大きく打ち寄せます。

★伊嶋高男選
水位計全てが乾き旱来し/小峠静水
【評】下町を歩くと町中の思わぬ所で水位計に出会います。私も水位計で1句作りたいのですが…流石にあざやかですね。
銭湯の富士を仰ぎし梅雨の午後/能作靖雄
【評】私が先日行った浅草近くの銭湯は、女湯に富士山のペンキ絵がありました。銭湯のペンキ絵は、東京周辺以外では大変珍しいと先日会った銭湯評論家が言っていました。どちらの銭湯ですか。

★霧野萬地郎選
トンネルを抜けて万緑迫りくる/磯部勇吉
【評】「迫りくる」に万緑の迫力を感じます。
ゆるやかに鷺舞い立ちし青田波/平野あや子
【評】白鷺の色と動きが青田のそれと対照的に際立って見えます。

★田岡 弘選
梅雨暗く材木船のロシア文字/小原亜子
【評】私の独断と偏見かも知れませんが、梅雨の暗さとロシア文字が微妙に響き合います。
七月や今日開店の牛丼屋/多田有花
【評】七月に牛丼屋が開店とは面白いですね。梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばす勢いを感じました。

★青海俊伯選
蛍火は揺れてひらかな闇を書く/小峠静水
【評】ほたるの動きは不定形でまさにひらがなを書くようである。その切なさ、哀しさがこの句から感じとれます。
7月やページめくって折り返し/日野正人
【評】実にさっぱりとしたさわやかな気持ちの伝わる句です。

★岩崎楽典選
梅雨の部屋梅雨のにおいの漂いぬ/やぎたかこ
風蘭を吊りて優しき風となす/山野きみ子

★平野あや子選
トンネルを抜けて万緑迫りくる/磯部勇吉
【評】トンネルに入るまでは平野だったのに抜けると眼前に万緑が迫り旅の醍醐味を味わいます。
学び舎の歴史刻みて夏木立/青海俊伯
【評】青春を学んだ学舎の側に立つ木立も同じ歴史を刻んで佇んでいるのでしょう。

★岩本康子選
カルメンをやるやらないと蒸し暑し/古田けいじ
【評】何だか楽しい論争(?)のようですね。「蒸し暑し」とありますが、心はそうでもないようですね。
アールグレイの香りふうわり梅雨の部屋/やぎたかこ
【評】私もコーヒーより紅茶党です。アールグレイの香りなんて御一緒できたらいいですね。イギリスのとあるお宅でいただいた雨の日の紅茶の香りがまさにそうでした。

★相原弘子選
小雨降る土手に槿の明るかり/岩本康子
【評】小雨の中、槿がひたすら明るい光景に出会いました。どこからか寂さが漂い、時々思い出したい光景です。
バスの旅津軽平野は袋掛け/岩崎楽典
【評】遠く来たことが、そこに思われる津軽。バスの窓からの平野は袋掛け作業。りんごなのでしょう。その地の大切な営みを目にすることとなりました。

★林 暁兵選
カルメンをやるやらないと蒸し暑し/古田けいじ
【評】カルメンだから面白いのでしょう。作者のちょっと突き放した感じが好きです。下五「蒸し暑し」がぴったり決まってます。
ゆるゆると馬は尾を振る日の盛り/安増恵子
【評】馬を見ている人は団扇がわりの帽子で扇いでいるか、タオルで汗拭っているか、そんな光景が浮かびます。

★古田けいじ選
山清水掬いて含むブナの森/岩崎楽典
風蘭を吊りて優しき風となす/山野きみ子

★やぎたかこ選
蛍火は揺れてひらかな闇を書く/小峠静水
信長忌敵はいつも内にあり/多田有花

▼選者詠/高橋正子
クーラーに少女の会話さざめける
高階の一間すっかり梅雨湿る
平方根を開き少女ら涼しかり
『又頑張れます。』
小峠静水 2002年7月3日(水) 7:58:8 削除・編集

『伝言板@』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:41:7 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■水煙ネット会員に限りますが、伝言・コメントのお礼などがございましたら、右上の<返信>をクリックしてお書き込みください。
『御礼』
堀佐夜子 2002年7月2日(火) 10:29:10 削除・編集
『お礼』
池田和枝 2002年7月2日(火) 11:10:53 削除・編集
『お礼』
河 ひろこ 2002年7月2日(火) 22:39:56 削除・編集

『第502回入賞発表(7月1日)@』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:43:15 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第502回入賞発表(7月1日)の金賞と入選は、下記に決定しました。おめでとうございます。

【今日の金賞/10:22:26】

★音立てて雨粒太く青田にも/池田和枝
【評】音を立てて降る雨が、力強く、自然のたくましさを感じる。青田に、たっぷりと降り注いで、稲の生長が目に見えるようである。(高橋正子)

※【今日の金賞】の決定は、前日にランダムに時刻を決め、それにに最も近い時刻に投句された句を金賞と決定しました。7月1日のランダムタイムは、10時42分00秒でしたので、<7月1日(月) 10:22:26>に投句された<音立てて雨粒太く青田にも/池田和枝>を金賞と決定いたしました。


【今日の入選(1)】

★高橋信之選
雨あがりあんずはゆっくり熟れていく/安増惠子
【評】時を「ゆっくり」捉えたのがよい。熟成とは、そういったもので、待つことに楽しみがある。
表から風鈴の音連れ戻る/多田有花
【評】状況がややはっきりしないが、「風鈴」を持ち帰ったのであろうか。「風鈴」のいい音が聞こえる。作者の嬉しさが伝わってくる。

★高橋正子選
重なりし薄きカルテに梅雨じめり/河 ひろこ
【評】そろえ重ねたカルテを手に持つと、いつもの季節と違って湿りを感じる。梅雨のしめりが、こんなところにも及んでいる。
雲消えてまた新しき青岬/田岡 弘
【評】どんよりかかっていた雲が消えて、岬の端までよく見える。夏の岬が、はればれと目に染むような緑に輝いている。
『正子先生、ありがとうございました』
田岡 弘 2002年7月2日(火) 9:19:1 削除・編集
『信之先生へ、お礼』
多田有花 2002年7月2日(火) 13:2:16 削除・編集
『信之先生へ』
安増惠子 2002年7月2日(火) 15:46:6 削除・編集

『第502回入賞発表(7月1日)A』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:44:16 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【今日の入選(2)】

★堀佐夜子選
かんなぎの列粛々と茅の輪抜け/岩崎楽典
子燕の声のはつらつ雨の中/相原弘子

★碇 英一選
こんなにも軽きみどり児夏衣/脇美代子
梅雨しとど重たき音と青き香と/山野きみ子
【評】軽さと重さどちらも心に響く存在の重量感、頼りなげでしっかりとした存在、季節にしかと寄りながらやがて移り行く雨音・青き香、対称的です。

★山野きみ子選
緑蔭を出で来し蝶の輝ける/宮地ゆうこ
こんなにも軽きみどり児夏衣/脇美代子

★河ひろこ選
サックス吹く少年一人バラ公園/霧野萬地郎
【評】映画のようですね。練習風景でしょうか。
こんなにも軽きみどり児夏衣/脇 美代子
【評】お孫さんですね。初めて抱いた時の感動が伝わってきます。おめでとうございます。

★宮地ゆうこ選
こんなにも軽きみどり児夏衣/脇美代子
雲消えてまた新しき青岬/田岡弘

★伊嶋高男選
かる歩く軽鴨農法なる看板/平野あや子
さみだれに電光掲示の落下する/宮地ゆうこ

★守屋光雅選
こんなにも軽きみどり児夏衣/脇美代子
重なりし薄きカルテに梅雨じめり/河ひろこ

★多田有花選
梅雨晴れ間森には緑の気が満ちて/安増惠子
また逢おう梅雨空に舞う千羽鶴/やぎたかこ

★霧野萬地郎選
雲消えてまた新しき青岬/田岡弘
こんなにも軽きみどり児夏衣/脇美代子

★馬場江都選
雨上がりあんずゆっくり熟れていく/安増恵子
雲消えて又新しき青岬/田岡弘

★林 暁兵選
七月の折り返し月背伸びして/相沢野風村
鳥発てば一気に青田ざわめけり/池田和枝

★やぎたかこ選
円周は身丈の三倍茅の輪かな/磯部勇吉
藁を敷く南瓜の蔓の意のままに/右田俊郎

★田岡 弘選
雨激し夜が明ければ七月に/堀佐代子

▼選者詠/高橋正子
山萩の蔭れるいろよ花も葉も
足音のぎす鳴く草にまぎれこむ
谷あいに見えて遠き灯霧の街
『ゆうこさん、萬地郎さん、ありがとうございました』
田岡 弘 2002年7月2日(火) 9:21:11 削除・編集
『有花様へお礼』
やぎたかこ 2002年7月2日(火) 14:32:18 削除・編集
『多田様』
安増惠子 2002年7月2日(火) 15:35:4 削除・編集
『高男さんへ』
平野あや子 2002年7月2日(火) 15:49:38 削除・編集
『やぎたかこさん、ありがとうございます。』
右田俊郎 2002年7月2日(火) 21:51:41 削除・編集
『山野様、伊嶋様へ御礼』
宮地ゆうこ 2002年7月2日(火) 22:22:48 削除・編集
『選句お礼』
脇美代子 2002年7月2日(火) 23:34:33 削除・編集
『英一様へ』
山野きみ子 2002年7月3日(水) 23:6:5 削除・編集

『次回(第502回)の入賞発表』
主宰/高橋信之 2002年7月1日(月) 1:55:39 削除・編集 スレッドの一覧・返信
▼次回(第502回)からは、新しい入賞発表の形式を取り、365日休みなしの発表となります。楽しみにしてお待ちください。

●デイリー句会の保存版は、下記のアドレスをクリックしてご覧ください。
http://www.suien.net/DailyKukai/dk.htm

『伝言板(54)』
主宰/高橋信之 2002年7月1日(月) 1:37:9 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■水煙ネット会員に限りますが、伝言・コメントのお礼などがございましたら、右上の<返信>をクリックしてお書き込みください。
『お礼』
相原弘子 2002年7月1日(月) 4:53:15 削除・編集
『正子先生、ありがとうございました』
田岡 弘 2002年7月1日(月) 8:57:35 削除・編集
『お礼』
堀佐夜子 2002年7月1日(月) 11:49:58 削除・編集
『選句のお礼』
山野きみ子 2002年7月1日(月) 14:23:4 削除・編集
『正子先生、ありがとうございました』
田岡 弘 2002年7月1日(月) 15:4:51 削除・編集
『お礼』
平野あや子 2002年7月1日(月) 15:43:46 削除・編集
『ありがとうございました』
やぎたかこ 2002年7月1日(月) 16:15:36 削除・編集
『お礼』
馬場江都 2002年7月1日(月) 18:30:26 削除・編集
『正子先生有り難うございます』
相沢野風村 2002年7月1日(月) 21:11:5 削除・編集
『御礼』
祝恵子 2002年7月1日(月) 22:26:59 削除・編集
『選句のお礼』
藤田洋子 2002年7月1日(月) 23:7:3 削除・編集
『選句お礼』
冬山蕗風 2002年7月1日(月) 23:43:0 削除・編集
『御礼』
宮地ゆうこ 2002年7月2日(火) 0:0:24 削除・編集
『正子先生へお礼』
柳原美知子 2002年7月3日(水) 0:36:44 削除・編集

『第501回入賞発表(6月25日〜30日/選者高橋正子)@』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:45:29 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第501回入賞発表(6月25日〜30日/選者高橋正子)の最優秀、優秀は、下記に決定しました。おめでとうございます。

【最優秀/3句】

★梅雨長し外壁少し湾曲す/相沢野風村
「少し湾曲す」は、実際は、そうでなくても、感覚的に外壁の湾曲を感じたというのでもよいでしょう。むしろその方が面白いと思います。長梅雨の感じがよくでています。(評:高橋正子)

★蓮池のどこかで葉裏の白く揺れ/馬場江都
蓮池の葉叢の、どの葉かが裏返って白い葉裏を見せて揺れている。葉表と、葉裏の色彩の諧調が、大変美しい。静かな揺れに、気持ちがほぐれる。(評:高橋正子)

★夕づきて畑の一角茄子の花/堀佐夜子
夕づくころの涼しさが、茄子の花で、実感できます。とても美しい時間ですね。茄子の花がいきいきしています。(評:高橋正子)

【優秀T/12句】

★リユックより釣り竿のびて梅雨の街/祝 恵子
この句の「梅雨」は、「梅雨の時期」と解釈しました。雨があがって、湿気の多い街に釣りにでかけるのでしょう、リュックに釣り竿を差して歩いている子がいます。こういう光景にであうと、水のゆたかな国を思います。(評:高橋正子)

★昨日より色濃き麦茶ゆえ旨し/大石和堂
毎日飲む麦茶も日によって出具合がさまざま。今日は少し濃くでて香ばしくて、おいしい。麦茶がおいしくて、いい夏のひとときです。(評:高橋正子)

★梅雨の街堀割り青く一筋に/山野きみ子
「青く一筋」に、梅雨のうっとうしさが一度に払われます。堀割のある街が、いいたたずまいとなっています。(評:高橋正子)

★萩青く三日続きの山の風/相原弘子
三日続けて山からの涼しい風が吹いてきて、避暑地に居るような爽やかさです。萩を吹き分ける風が柔らかでやさしいです。(評:高橋正子)

★立葵朝の真紅を大空に/冬山蕗風
「大空」がいいですね。気持ちが晴れ晴れとして、夏らしさがあります。(評:高橋正子)

★今日の旅締めるは津軽の夕焼空/岩崎楽典
夕焼空に、今日の旅を終えた充足感を感じます。旅が、心を満たしてくれるものとなってくれるのは、うれしいものですね。(評:高橋正子)

★押し寄せる波の青さや夏の潮/日野正人
「波の青さ」に、目が覚める。「押し寄せる」も、波の動きがはっきりとして、ぐいと押してくる潮は、やはり夏潮というのに相応しい。(評:高橋正子)

★青柿の密なる風を纏いけり/脇美代子

★蝸牛陽を受け殻は透きとおる/青海俊伯

★鉢の土替えて涼しく水通す/山野きみ子

★浮袋吊るされ揺れる下歩く/柳原美知子

★白玉や玻璃の器の新しく/田岡 弘

『第501回入賞発表(6月25日〜30日/選者高橋正子)A』
主宰/高橋信之 2002年7月6日(土) 14:42:15 削除・編集 スレッドの一覧・返信
第501回入賞発表(6月25日〜30日/選者高橋正子)A

【優秀U/20句】

★梅雨の花ひろがる布にミシン踏む/宮地ゆうこ
句意は、とても好きなのですが、「梅雨の花」とは、なにでしょうか。紫陽花?あるいは、梅雨の時期なので、布の花柄を、「梅雨の花」と言ったのでしょうか。そうすれば、季語の使い方が安易です。惜しい句ですね。(評:高橋正子)

★青田風五右衛門風呂の湯の加減/吉田晃
青田風に、五右衛門風呂の湯加減も最高ですね。(評:高橋正子)

★新緑のブナに囲まれ深呼吸/岩崎楽典

★盛られては実梅の匂う夜の深む/藤田洋子

★青白きパソコン画面梅雨寒に/伊嶋高男

★金柑の花の匂える今朝の庭/野田ゆたか

★浜の家骨組みなりし五月空/平野あや子

★洗いては振ってパセリの水しぶき/藤田洋子

★触れてみる紙の音する蛍袋/守屋光雄

★少年の手足長くて青林檎/池田和枝

★立葵孫は大勢いてもいい/林 暁兵

★沖曇る日に建ち並ぶ海の家/霧野萬地郎

★早苗田は標高五百葉先に露/古田けいじ

★剪り取れば蘂はらはらと額の花/やぎたかこ

★遥かよりフェリーの汽笛夏の風/河 ひろこ

★梅雨の月休耕田を輝かせ/相原弘子

★背丈越すトマトたわわに新品種/磯部勇吉

★梅雨灯しパッチワークの色つなぐ/馬場江都

★美しき女の鎖骨更衣/金子孝道

★津軽富士夕焼雲を抜けて立つ/岩崎楽典


▼選者詠/高橋正子
紫陽花の上に遠くの海の青
山清水とんぼ来て飛ぶ水平に
えぞ菊の青を普段の花に活け