デイリー句会2002年 /第468回〜第472回


『第472回入賞発表(5月15日/選者高橋信之)』
選者/高橋信之 2002年5月16日(木) 7:35:55 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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【最優秀/2句】

★窓際の便箋青葉の影が降る/宮路ゆうこ
静かな生活だが、いい生活である。詩のある生活である。(評:高橋信之)

★材木の立て掛けられて街薄暑/山野きみ子
葛飾北斎の絵が浮かんできました。木の香りがして、清々しい空気が漂います。(評:多田有花)
薄暑の明るさのなかで材木が木目鮮やかに香り立つ。翳に入るとふわりとよい風も感じられ、季節の醍醐味ですね。(評:宮地ゆうこ)

【優秀/12句】

★青嵐山全体がうねっている/安増惠子(信之添削)
「山全身」を「山全体」とした。言葉は日常的なものとし、句の内容、作者の思いに重点を置いた。(評:高橋信之)

★風が来て滴りの中落ちゆけり/青海俊伯(信之添削)
切れ字「や」の使い方は難しい。読者の理解のため、平明な句に添削した。原句の<来る風や滴りの中落ちゆけり>は、写生句である。(評:高橋信之)

★梅もぐや日差しの中のうすみどり/宮地ゆうこ
ひとつひとつ梅をもいでゆくと、心地よい酸味に包まれます。日差しを浴びる実のうすみどりに染まり、作業は続きます。(評:相原弘子)

★特急の過ぎし踏切茄子の花/相原弘子
特急が過ぎて慎ましく揺れる茄子の花。何事にも気忙しい現代の象徴の特急と茄子の花の取り合わせが面白いと思います。(評:田岡 弘)

★夏霧の鈴鹿峠を越えにけり/多田有花
鈴鹿峠を境に、天候はかなり違うようです。夏霧に霞んだ鈴鹿峠を越えると、前は晴天の別世界。目の前に雄大な景色が見えるようで、素敵な句だと思います。(評:田岡 弘)
木々の緑濃く、峠をつつむ夏霧がさわやかです。峠越えの展望は素晴らしいものでしょうね。(評:宮地ゆうこ)

★夏のバラピアノへ置いて「ヴォカリーゼ」/古田けいじ
うーん、洒落ていますね。きっと素敵なコンサートだったことでしょう。涼しげでもあります。(評:多田有花)

★霧中へ登山者の列吸い込まる/平野あや子

★解禁前びんびん跳ねて鮎上がる/能作靖雄

★鐘鳴らす五月の空へ尼僧院/岩崎楽典

★もぎたての空豆籠に投げ入れる/冬山蕗風

★薔薇園の色とりどりに水光る/田岡 弘

★めくるめく若葉の中に光りあり/林 緑丘

▼選者詠/高橋信之
青い五月の青い夜明けを窓に見る
窓全面にポプラ青葉のひらひらす
五月晴れてわが誕生の月という

『伝言板(24)』
主宰/高橋信之 2002年5月15日(水) 7:9:28 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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『正子先生へ』
林 暁兵 2002年5月15日(水) 11:58:35 削除・編集
『選句ありがとうございました』
多田有花 2002年5月15日(水) 13:14:13 削除・編集
『お礼』
相原弘子 2002年5月15日(水) 15:9:43 削除・編集
『お礼』
やぎたかこ 2002年5月15日(水) 16:46:42 削除・編集
『ありがとうございます。』
山野きみ子 2002年5月15日(水) 20:52:35 削除・編集
『有難うございました』
脇美代子 2002年5月15日(水) 21:39:14 削除・編集
『お礼』
堀佐夜子 2002年5月15日(水) 21:57:42 削除・編集
『選句お礼』
冬山蕗風 2002年5月15日(水) 22:14:1 削除・編集
『御礼』
宮地ゆうこ 2002年5月16日(木) 7:24:37 削除・編集

『第471回入賞発表(5月14日/選者高橋正子)』
選者高橋正子 2002年5月15日(水) 3:31:28 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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【最優秀/3句】

★森大きく新樹の張りに膨らめる/山野きみ子(正子添削)
「新樹の張り」に漲ってくる木の生命力を感じる。楠や、椎など森の木々は盛り上がるように新しい葉をしげらせている。森が大きく育つようだ。(評:高橋正子)

★若葉風ゴールネットを膨らます/日野正人
鋭いシュートの代わりに、今受けるのは若葉の風。風の匂いがネットを通り抜けて、空も運動場もさわやかですね。(評:宮地ゆうこ)

★麦秋の川を越えて来子らの列/相原弘子
「麦秋」は、作者の感じた季で、実感がある。時代を超えたいい風景となった。(評:高橋信之)

【優秀/14句】

★森の色まなこに少し夏とんぼ/古田けいじ
夏とんぼのまなこに、わずかの「森の色」を見つけた、素晴らしい発見ですね。(評:やぎたかこ)

★透き通るもの多き店夏初め/堀佐夜子
衣料もそうですが、店は夏の商品をそろえる今、確かに透けた涼しさが多いですね。日頃、目にしている、当たり前の事を詩にするすばらしさ!(評:霧野萬地郎)
そう言われると夏の店先は透明な物が多いですね。夏初めとの取り合わせがいいですね。(評:田岡 弘)

★葦原の青へ分け入る風の道/霧野萬地郎
風は何かを揺らす時初めてその姿を見せます。葦が風に吹かれて波のようにうねる。明るい情景です。(評:多田有花)
芦原に吹く風。よく見かける風景ではあるが「青へ分け入る」と擬人化したところが面白い。(評:古田けいじ)

★朝顔の芽のいっせいに陽を向いて 脇美代子  
土から芽吹いた芽が太陽に向かって伸びるのは朝来に限らない。が、それに優しく目を向ける事が出来て初めて詩が生まれる。(評:古田けいじ) 

★はちきれる太鼓の音や夏祭り/冬山蕗風

★素麺や亡命の児の叫び声/林 暁兵

★一うねり一鳴きをもて葦切り行く/碇 英一

★遮断機の下り来る音や桐の花/やぎたかこ

★五月夜の霧に草の匂い強く/安増惠子

★朝顔の芽のいっせいに陽を向いて/脇美代子

★街路樹はみな空向いて橡の花/守屋光雅

★味噌カツを食べて激しき初夏の雨/多田有花

★ざくざくと夏大根の葉を食す/宮地ゆうこ

★風青し空一面の雲払う/青海俊伯

▼選者詠/高橋正子
藺の花の灼けてますます青深し
白ハンカチ沖を見るときかざすなり
花カラー幼女までもが捕らえられ

『伝言板(23)』
主宰/高橋信之 2002年5月14日(火) 8:14:43 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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『正子先生、萬次郎様』
岩崎楽典 2002年5月14日(火) 11:17:30 削除・編集
『けいじ様、暁兵様へお礼』
多田有花 2002年5月14日(火) 11:59:37 削除・編集
『選句御礼』
磯部勇吉 2002年5月14日(火) 13:44:39 削除・編集
『ありがとうございました』
祝恵子 2002年5月14日(火) 16:11:39 削除・編集
『お礼』
堀佐夜子 2002年5月14日(火) 16:40:42 削除・編集
『正子先生、きみ子さんへ』
霧野萬地郎 2002年5月14日(火) 18:17:49 削除・編集
『有難うございました』
脇美代子 2002年5月14日(火) 18:41:59 削除・編集
『正子先生、由平さん、恵子さん、有花さん、けいじさん、暁兵さん、へ御礼』
田岡 弘 2002年5月14日(火) 20:25:24 削除・編集
『正子先生、由平さん、佐夜子さん、弘さんへお礼』
能作靖雄 2002年5月15日(水) 0:10:46 削除・編集
『正子先生へ』
林 暁兵 2002年5月15日(水) 13:35:26 削除・編集
『選句のお礼』
冬山蕗風 2002年5月15日(水) 22:16:58 削除・編集

『第470回入賞発表(5月13日/選者高橋正子)』
選者/高橋正子 2002年5月14日(火) 11:20:44 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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【最優秀/3句】

★母の日の花の溢れる朝の市/祝恵子
母の日のための花は、カーネーションとは限らない。さまざまな色や姿の優しい花がある。そんな花で溢れている朝の花市は、幸せそのもののようである。(評:高橋正子)
母の日らしい華やぎとうれしさにあふれたいい句ですね。やはりカーネーションでしょうか。(評:多田有花)
花もカーネーションだけではないようですね、最近は。色とりどりに溢れる花。「母の日」が明るく、優しく伝わります。(評:宮地ゆうこ)

★葉桜のあまた連山覆いけり/冬山蕗風
遠近のある景色。遠い連山もすっかり茂った葉桜に覆われてしまった。連山まで思いを馳せる青葉の茂る眺めが素敵である。(評:高橋正子)

★走り梅雨微熱記せし体温計/伊嶋高男
微熱の気だるさが「記せし」によってよく言い表されている。体温計が記録するままに受け取るしかない。梅雨本番ではない「走り梅雨」も、微熱の気分に通じて、梅雨前の人間の心静かさがある。お大事に。(評:高橋正子)

【優秀/11句】

★夏燕風に向いて並びけり/田岡 弘
燕の飛翔は素早いので、おそらく一瞬の出来事だったのでしょう。その瞬間を捉えた感動がこちらにも‥。(評:福田由平)

★リラの香のありてベンチに昼餉とる/岩崎楽典
北海道のいい旅ですね。あの札幌の大通りでしょか。雰囲気が思い出されます。(評:霧野萬地郎)

★万緑や陽降る芝生に児ら駆ける/能作靖雄
冬から春の季節からようやく手放しで戸外に出られるようになりました。我が物顔の児らの季節ですね。(評:福田由平)

★田植え機を直線に押す壮一人/霧野萬地郎
一心に田植えに励む働き盛りの力強さを感じます。(評:山野きみ子)

★苔庭へ立夏の影を杉木立/古田けいじ

★青嵐馬いななきて吹き始む/安増惠子

★そら豆の莢折る音の弾みよく/馬場江都

★紫陽花の蕾を小さき葉が包む/磯部勇吉

★ハンカチの白きを額に薄暑かな/岩本康子

★名曲のふいに昂まりゆく五月/脇美代子

★贈られし紫陽花の花鉢溢れ/堀佐夜子


▼選者詠/高橋正子
花樗死は遠からず近からず
浮葉をもおぼれささむと雨が降る
椎の花一樹のいのち今吐ける


『第469回入賞発表(5月10〜12日/選者高橋正子)@』
選者/高橋正子 2002年5月13日(月) 0:53:32 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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【最優秀/3句】

★裏門より入り青梅のこぼれあり/祝恵子
裏庭に一本ぐらいだろうか、梅の木が植えられて、花のあとは、梅の実が生る。家のものだから、特に消毒などもしないのだろう、青梅が落ちて転がっている。「こぼれあり」だから、自然な暮らしぶりである。裏門から出入りする気安い間柄のお付き合いも、また好感が持てる。(評:高橋正子)

★夏立ちて湖より風が多く来る/大石和堂
「風が多く来る」は、立夏らしい。「多く来る」は、風が吹いてくる回数が多いということなのであろう。日に幾度も、緑の湖水を渡る風が心地よく吹いて、いい日を過ごせるようになるのは、うれしい。(評:高橋正子)
風が楽しみに思える、よい時候となりました。開け放った窓に水辺の匂いをはこぶ風、羨ましい爽やかさですね。(評:宮地ゆうこ)

★山若葉抜けて琵琶湖の光りけり/多田有花
若葉の山を降りて琵琶湖の光がまぶしく目に入ってきた。広広としたおおらかさ。山から湖へ若葉から水の光へ、初夏の訪れです。デイリー句会、お久しぶりですね。おどうなさったのかしらと思っていました。お元気で札所めぐりをなさっていたのですね。安心しました。(評:やぎたかこ)
なんと清清しい俳句でしょう。大好きですこんな句は。(評:堀佐夜子)

【優秀T/8句】

★校庭は日当たり平ら風五月/堀佐夜子
学校は今授業中なのだろう。静かで平らな校庭に日がよく降り注いで、五月の風が爽やかに吹いている。ひろびろと吹く風はいいものだ。(評:高橋正子)

★よしきりの鳴いて水郷目覚めたり/右田俊郎
水郷の景色を作っている水や葦が、よしきりの声に目覚めて、水郷の朝が始まる。夏の朝のひんやりした感触までもが伝わってくる句である。(評:高橋正子)
我が家の近くの池にも、今年もよしきりが戻ってきた。早朝の水郷の景色が見えてくる気がしました。(古田けいじ)

★夏霧に包まれ野菜売られけり/林 暁兵
軽井沢あたりなのだろうか。夏霧に包まれて、高原の野菜が売られている。霧に包まれて、野菜はやわらかである。(評:高橋正子)

★一筋の道黒々と麦の秋/田岡弘
黒土の畑に黄金に実る麦。その中を一筋の道が走る。風景が目に浮かぶ句である。(評:古田けいじ)
「一筋の」道の両側にどこまでも黄金の麦畑が広がって波打つ。ゆたかで力強い景色が浮かびます。 (評:宮地ゆうこ) 

★一穂展の余韻さやさや青時雨/やぎたかこ
「さやさや」が効果的。(評:林 暁兵)

★夏の霧切りて進める高速艇/岩本康子

★道ばたに豌豆選る手の節くれて/福田由平

★竹散るや雲を見送る朝の庭に/宮地ゆうこ

『第469回入賞発表(5月10〜12日/選者高橋正子)A』
選者/高橋正子 2002年5月13日(月) 1:5:9 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【優秀U/18句】

★花が揺れじゃがいも育ちゆく匂い/相原弘子
日々、じゃがいもの可憐な淡色の揺れを見続ける作者の、作物の成長への深い愛着が感じられます。(評:藤田洋子)

★虹だよと告げたきだけの子の電話/脇 美代子
わかります。素晴らしい虹の出現をお母さんに伝えたかったお子さんの気持ち。私は逆に、2,3日前の夕方、素晴らしい虹の出現に、子供に早く早くと伝えました。立場は逆ですが、めったにない虹の出現は、人に伝えたくなるものですね。(評:やぎたかこ)
ただそれだけの電話でも親は嬉しいものですね。(古田けいじ) 

★昼食はカレーと決まり庭若葉/野田ゆたか
「お昼、何にしましょうか」と奥様の声、休日の長閑な一日です。庭の木々は青々と輝いてカレーの香りがしてきましたよ。(評:堀佐夜子)
奥様とお二人でとられる昼食でしょうか。庭に面した窓を開け放っても気持ちのいい季節になりました。(評:多田有花)
古典落語「青菜」の「植木屋さん、菜をおあがりか」の台詞を思い出しました。新緑の庭の手入をしている休日の情景があざやかです。主役は姿を見せていない奥様ですね。(評:伊嶋高男)

★わらび食う割り箸木曾の檜の香/古田けいじ
蕨の匂いと檜の香りから山の景が広がり好きな句です。(評:野田ゆたか)

★薫風の竹刀打ち合う音清か/碇 英一
青葉を縫ってくる薫風に乗って市内を打ち合う音が聞こえる。さわやかな汗をかいての練習であろうと想像できる句である。(古田けいじ)

★若竹のいなす風ありさわさわと/岩崎楽典

★風に乗り山に影おく鯉のぼり/藤田洋子

★柿葺きの門より涼しき露地に入る/青海俊伯

★クレーン延ぶ薄暑の日輪二分して/加納淑子

★若葉ゆれ過ぐる自転車ふたり乗り/河ひろこ

★一ところ強く揺れいし青葉風/磯部勇吉

★朝日入り市場に光る鯖の列/能作靖雄

★船溜り船出払いし夏の色/伊嶋高男

★下校児の傘の色々薔薇の垣/霧野萬地郎

★走り梅雨川広々と橋遠く/山野きみ子

〈岩手大学農学部百周年・キャンパス散策〉
★若葉風温室掃除の水流る/守屋光雅

★鮎汲みや水晶のような川の底/冬山蕗風

★カーテンを洗いて母の日も楽し/池田和枝

▼選者詠/高橋正子
青梅の珠の半分日が差せる
朝厨パセリを花として挿せり
新天草煮つつ思わる海の昼

『伝言板(21)』
主宰/高橋信之 2002年5月10日(金) 8:24:24 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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『勇吉様へお礼』
多田有花 2002年5月10日(金) 10:13:52 削除・編集
『ありがとうございました』
小原亜子 2002年5月10日(金) 15:30:20 削除・編集
『有難うございました』
脇美代子 2002年5月10日(金) 16:53:3 削除・編集
『きみ子さん、ありがとうございました』
田岡 弘 2002年5月10日(金) 20:39:4 削除・編集
『お礼』
祝恵子 2002年5月10日(金) 21:18:36 削除・編集
『選句のお礼』
藤田洋子 2002年5月10日(金) 22:9:11 削除・編集
『御礼』
宮地ゆうこ 2002年5月10日(金) 23:20:58 削除・編集
『選句お礼』
冬山蕗風 2002年5月12日(日) 23:5:46 削除・編集

『第468回入賞発表(5月9日/選者高橋正子)』
選者/高橋正子 2002年5月10日(金) 8:21:21 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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【最優秀/3句】

★山からの水奔(はし)りけり田植え前/脇美代子
山から奔(はし)り出る水に、勢いがあってすがすがしい。田植え前の山の田が空を映し、畦草の匂いも立ちあがらせて、日本のいい景色をつくっている。(評:高橋正子)

★椎の花風湧く山に盛り上る/藤田洋子
椎の花が、木を覆うように盛り上がって咲いている。「湧く」「盛り上がる」に、椎の木の、突き上げてくる生命の息吹がある。(評:高橋正子)
鬱蒼と茂る椎の大木、そして盛り上るように咲く花、そこには神秘な風が湧きあがってくる感じがします。(評:磯部勇吉)

★ラムネ瓶ゆすれば青き光散る/小原亜子
「青き光散る」の感覚がすばらしい。余計を言わず、ここに焦点を絞っているので、夏の光が、透明で、気持ちを輝やかせtくれる明るさがある。(評:高橋正子)
最近は懐古的にラムネが売られているのを見ますが、あの屈折度の高い、青い厚めのビンに発泡の様子が美しく描かれていると思います。(評:霧野萬地郎)

【優秀/10句】

★水音の膨らむけはい柿の花/宮地ゆうこ
柿の花に水は、よく合う。柿の青いへたを二枚あわせて、麦藁をさして水車を作り、流れで遊んだことを思い出した。柿の花が咲くころは、水がゆたかになる。それが「膨らむ気配」であろう。(評:高橋正子)

★黒々と「初鰹」の文字太く濃く/池田和枝
「太く濃い」文字に、初鰹の威勢よさ、活きのよさが、そっくり表されている。売る人の心意気、意気込みが読める。(評:高橋正子)

★山吹の黄色い斜面へ橋渡る/古田けいじ
一面山吹の斜面は、明るさというよりも眩しさでしょう。そこへと渡る橋はどのような橋なのだろうと、眩しく思い浮かべます。(評:相原弘子)

★回転ドア押せば薄暑の町となる/小原亜子
回転ドアを押せば、そこはいきなり初夏の明るい町。回転ドアが別の世界への入り口のようですね。(評:田岡 弘)
ビルの中はまだひんやりとしていますが、一歩外へ出ると初夏の日差しがまぶしく、汗ばんでくるこのごろです。(評:多田有花)
「回転ドア」が素敵です。屋外の熱と光に押し出でて、身体中で季節を受け止める瞬間ですね。(評:宮地ゆうこ)

★リズムもて電卓たたく夜の新樹/平野あや子
灯りに透けて新樹が窓外に鮮やか。風に爽やかさを感じる頃、夜なべも軽快にはかどりますね。(評:宮地ゆうこ)

★五月雨の明るさ傘を透かしけり/脇美代子
傘を透かすほどの明るさ、五月雨の透明さが伝わります。(評:山野きみ子)

★なつかしき玉音弾むラムネかな/青海俊伯
ガラス玉の弾む音にラムネの清涼感が溢れています。(評:藤田洋子)
私達が子供の頃の夏の飲み物は、やはりラムネでした。そして、そのガラス球の音は今でも郷愁をそそります。(評:田岡 弘)

★トルストイ読み憲法記念の日/冬山蕗風

★きこきこと風呂を磨きて夏来たる/石原利朗

★耕耘機乗せて前行く田植え時期/祝恵子

▼選者詠/高橋正子
茅花吹く風に宅急便送る
早苗田の生まれていしに漣す
もらいしものそら豆豌豆みなみどり