『第444回入賞発表(3月21〜26日)A』 |
選者高橋正子 2002年3月28日(木) 9:47:5 削除・編集
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【優秀U/15句】
★手のひらの懐紙の湿り桜餅/藤田洋子 桜餅を見ると自然に顔がほころびます。しっとりと懐紙に伝わる湿りにこの季節ではの美味を感じます。(評:平野あや子)
★禅寺に読経流れて桜散る/林 暁兵 東京ではもう桜が散っているんですね。週末までは持ちそうもないでしょうか。祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり・・・というところですね。(評:多田有花)
★飯蛸の飯ぎっしりと炊きあがる/平野あや子 「ぎっしりと」詰まった美味しさ。以前、淡路島でいただいた「蛸飯」の味や香りがよみがえります。(評:宮地ゆうこ)
★つくしんぼ夕べの雲を眺めおり/右田俊郎 一人さみしいつくしなのですが、それはそれでいいのでしょう。夕べの雲を眺め見送っています。(評:高橋正子)
★コンサート果て夜桜の灯の中へ/加納淑子
コンサートの余韻をもって、夜桜の灯に身をおけるなんて、うらやましいばかりの素的な夜ですね。(評:高橋正子)
★ハーモニカ小さく音出す春窓辺/祝恵子 誰が吹いているハーモニカでしょうか。小さい子ども、それとも作者。心が和んで楽しくなります。小さな音に、小さな楽しみがありますね。(評:高橋正子)
★日展を出てから花の咲く道を/福田由平 日展の画の世界の余韻に、現実の桜の咲く道を歩く心豊かな時が、静かでいいですね。(評:高橋正子)
★姥捨の雪解の水を集めけり/伊嶋高男 山深い谷の、雪解水がささめいて清らかです。(評:高橋正子)
★ざわざわと風に弾みし初桜/碇 英一 「風に弾みし」が、このごろ吹く風のありさまをよく捉えていて、いいと思います。初桜が動的に捉えられて新鮮な感覚です。(評:高橋正子)
★連翹をふき抜けてより風自由/宮地ゆうこ もつれたように咲く連翹の黄色い花を、風が通り抜けると、自由に思うままに吹くことが出来ます。伸びやかでやわらかい春の風が実感できます。(評:高橋正子)
★青麦の風の別れ目光りけり/脇美代子 青い麦畑に大きな風が吹いて、別れ目ができていますが、そこもきらきらと日に輝いています。風と青い麦と、懐かしさの湧いてくる光景です。(評:高橋正子)
★ものの芽の出でて記憶を呼び戻す/磯部勇吉 ものの芽がでるころは、気温や天気、急な人の死、人事の様々、これから始まる農作業のことなど、様々な変化や思いを経験することが多い。そういったことから、ふいに何かの記憶がありありと呼び戻されることがある。(評:高橋正子)
★照る道も日翳る道も花の白/山野きみ子 花はもちろん桜。日差の中にあっても、日の差さぬところにあっても、桜の花は、白く咲き満ちています。それほど強く静かに、桜は自分を咲かせています。そこがとてもいいと思います。(評:高橋正子)
★佛前の白椿今朝開きたり/馬場江都
いつもの仏前ながら、今朝開いたばかりの椿の白が、清らかです。しずかな気持ちになれますね。(評:高橋正子)
★野の道を鳴きて鳴きつぐ揚雲雀/堀佐夜子 昨日、雲雀が二羽畦にいるところを偶然見ました。今雲雀は、自分の時がきたので、「鳴きて鳴きつぐ」で、雲雀の歌を聞かせてくれていますね。(評:高橋正子)
▼選者詠/高橋正子 白樺の二本が芽吹き始めたり 窓すぐに嶺純白の春の富士 雲海の果てに生まれて春の虹 | |
 『お礼』
堀佐夜子 2002年3月28日(木)
19:32:51 削除・編集
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 『お礼』
藤田洋子 2002年3月28日(木) 23:11:5 削除・編集
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 『お礼』
祝恵子 2002年3月29日(金)
9:20:48 削除・編集
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 『ありがとうございました。』
山野きみ子 2002年3月29日(金) 13:59:34 削除・編集
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 『有難うございました』
脇美代子 2002年3月29日(金)
20:4:22 削除・編集
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 『御礼』
福田由平 2002年3月29日(金) 21:24:24 削除・編集
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 『有難う御座いました。』
磯部勇吉 2002年3月31日(日) 22:3:41 削除・編集
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