▼月間賞2000年8月〜2004年6月
▼年間賞
俳誌「水煙」秀句

1月賞〜6月賞/2004年
ネット新俳句月間賞/水煙ネット
高橋正子


1月賞

最優秀
寒林の奥の明るさ葉の軽さ/山野きみ子

優秀6句
部屋ごとに年の始めの影生まる/藤田洋子
餅花の柳の皮の新しき/吉田 晃
野水仙香り青空仰ぎけり/大給圭泉
陸奥国のつららは深く星の中/相沢野風村
木の独楽の色鮮やかに回りだす/平田 弘
雪被る連山空と一体に/日野正人

新人賞
少年の石蹴りてゆく初氷/篠木 睦


2月賞

最優秀
壷焼や身もはらわたも一口に/安丸てつじ

優秀6句
石を打ち石を巡りて春の川/山野きみ子
石臼が受けて溢れる春の水/古田けいじ
ゆきわたる水に音させ種浸す/小峠静水
薄氷や深山に戻る滝の音/多田有花
雪解けの音を集めて海へ行く/池田多津子
絵に描きし泥も根もある蕗のとう/都 久俊

新人賞
堤防のものの芽踏んで鬼ごっこ/高橋秀之


3月賞

最優秀
一点より縦横の道卒業す/大石和堂

優秀6句
三月の並木どの木となく匂う/藤田洋子
無造作に桃の枝活け明るい玄関/吉田 晃
青空に光放ちてミモザ咲く/林 緑丘
菜の花のふわり浮かびし潮汁/渡辺酔美
雪やなぎ風をためつつ風を生む/藤田荘二
春の田に水汲むポンプの音軽き/田中輝男

新人賞
まっ直ぐだからと紙を折る雛を折る/ひのまきお


4月賞

最優秀
虎杖を手に手に青き音立てる/池田多津子

優秀7句
青麦の中一直線に汽車走る/山野きみ子
鉛筆はみなとんがって入学子/霧野萬地郎
やわらかき日差し集めて辛夷咲く/太田淳子
落柿舎に帰りたくなき春日傘/大石和堂
一触に地球儀廻り春うらら/堀佐夜子
並び漕ぐぶらんこやがて違う弧に/碇 英一
田水張り村じゅうの空の青もらう/河ひろこ

新人賞
イースター青い卵の贈物/高橋句美子


5月賞

最優秀
水平に山風通す鯉幟/古田けいじ

優秀7句
水日々にまぶし菖蒲の丈揃う/藤田洋子
茄子苗の棘奔放に葉裏にも/脇美代子
竿足して空へ空へと初幟/志賀泰次
行き着いて轍植田を上がりけり/吉田 晃
天上へ己を開く朴の花/碇 英一
五月晴れ素手でつかんでみたきもの/大石和堂
雲去りて空の青さにカッコー鳴く/能作靖雄

新人賞
菖蒲湯を幼き子らに沸かしやる/畑 育子
食卓に夏の始まる切子の器/大多和幸子


6月賞

最優秀
橋桁を濡らし分かれる水涼し/吉田 晃

優秀7句
気持ちよく泳ぐ夢見て明け易し/多田有花
噴水の水の姿を映す水/山中 啓輔
葉の陰に揺れはそれぞれ桜の実/藤田荘二
水はじきトマトまんまる朝の卓/藤田裕子
青田道の向こうから空明ける/日野正人
山野辺の柿の青葉の逞しき/碇 英一
しゃぼん玉垣根越えゆき風となる/祝 恵子

新人賞
ぐいと漕ぐ夏湖に森膨れくる/池田加代子
夏独活の茎の強さを誰言わん/小島花英
麦の穂の穂先黄ばめる日の盛り/小西 宏

水煙ネット事務局