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   デイリー句会

     水煙ネット事務局
     第61回句会(2000年10月4日)〜第70回句会(2000年10月26日)


No.452◆:発表(1) [2000年10月27日 8時36分27秒]

第70回句会(10月26日)入賞発表/高橋信之選

最優秀句

★秋澄みて金星大きく輝けり/岩本康子

優秀句

★流れ星穂高の峰を渡りけり/古田けいじ

★菊の香をカバンに詰めて下校する/日野正人

★大空へ香の立ち上がる菊畑/藤田洋子

★秋深し東京タワーに灯のともる/右田俊郎

★花野踏み童話の森に入りにけり/八木孝子

★蕎麦処開け放たれて紅葉がすこし/北村ゆうじ

★薄日さす無人の市に熟れた柿/三浦絹子

 (岩屋寺)
★一遍の世は遠くあり貴船菊 /高橋正子

第70回句会(10月26日)の最優秀句、優秀句は、
上記に決定しました。おめでとうございます。

▼選者詠/高橋信之
色鳥の音なく来ては去り行ける
草の穂のさやさや朝の風に吹かれ
姿よき秋刀魚の焼かれ皿に載る
Res>◆:追加発表 [2000年10月27日 15時0分7秒]

最優秀コメント

★八木孝子評
(流れ星穂高の峰を渡りけり/古田けいじ)
穂高連峰の上をすーと流れ星が飛んだ、「渡りけり」に
生き物のような星の動きが感じられて、秋の冷気に引き
込まれそうです。

第70回句会(10月26日)の最優秀コメントは、上記
に決定しました。おめでとうございます。
      Res>◆:主宰/高橋信之 [2000年10月27日 8時54分40秒]

      第70回句会(10月26日)互選

      は、お休みとします。ご了承ください。
          No.447◆:発表(1) [2000年10月26日 7時45分40秒]

          第69回句会(10月25日)入賞発表/高橋信之選

          最優秀句

          ★木犀のまん丸に刈られて匂う/目見田郁代

          優秀句

          ★大根の白き重さを抱きかかえ/守屋光雅

          ★分け合うてコスモスの花挿しおりぬ/碇 英一

          ★薄枯れ朝がひときわ軽くなる/吉田 晃

          ★カラマツの落葉は濡れて風の道/古田けいじ

          ★秋深む清しき一日送りつつ/大谷悦子

          ★秋の朝花屋の鋏冴えわたる/岩本康子

          ★秋の夜の灯影に生るもの長し/高橋正子

          ▼選者詠/高橋信之
          考えていて手は秋冷のテーブルに
          ひやひやと夜風の流れ来る部屋に
          秋夕べ厨の音が書斎まで
          Res>◆:発表(2) [2000年10月26日 10時8分44秒]

          最高点句

          ★大根の白さ重さを抱きかかえ/守屋光雅

          最優秀コメント

          ★守屋光雅評
          (薄枯れ朝がひときわ軽くなる/吉田 晃)
          枯れ折れる直前の薄はまさにこのようである。常に自然の移
          ろいを見ている作者の一日が始まる。

          第69回句会(10月25日)の最優秀句、優秀句、最高点句
          (5点)、最優秀コメントは、上記に決定しました。
          おめでとうございます。
              No.443◆:発表(1) [2000年10月25日 1時2分58秒]

              第68回句会(10月24日)入賞発表/高橋信之選

              最優秀句

              ★毬栗のはじけるままを大壷に/阪本登美子

              優秀句

              ★菊の香をやさしく包む木の校舎/日野正人

              ★湯煙の向こうの紅葉に朝陽来る/古田けいじ

              ★蕎麦のたれすっかり飲んで秋深し/守屋光雅

              ★投句箱口あけている道後の秋に/北村ゆうじ

              ★秋の庭花の話をいろいろと/岩本康子

              ★銀杏まだ黄緑深く空に暮る/高橋正子

              ▼選者詠/高橋信之
              秋の夜のわが立つところ水平に
              秋夜白きもの多しパソコン室は
              残る虫残る力で強く鳴く
              Res>◆:発表(2) [2000年10月25日 10時30分40秒]

              最高点句

              ★銀杏まだ黄緑深く空に暮る/高橋正子
              ★毬栗のはじけるままを大壷に/阪本登美子

              最優秀コメント

              ★霧野萬地郎評
              (銀杏まだ黄緑深く空に暮る/高橋正子)
              銀杏の大木が今の季節、まだ、緑の葉も多い。少し、黄色く
              なった葉もある。暮れる頃には、それらか、渾然となって、
              色を深めている。黄落前ではあるが、秋の深まりつつある状
              況が上手く表現されていると感心しました。

              第68回句会(10月24日)の最優秀句、優秀句、最高点句
              /同点2句(7点)、最優秀コメントは、上記に決定しました。
              おめでとうございます。
                  No.439◆:発表(1) [2000年10月24日 9時51分14秒]

                  第67回句会(10月23日)入賞発表/高橋信之選

                  最優秀句

                  ★日の中へ菊の蕾のゆっくり解かれ/北村ゆうじ

                  優秀句

                  ★蜜柑山足ふんばって農作業/目見田郁代

                  ★駅間の短き路線草紅葉/古田けいじ

                  ★温室の手入れしており透けて見える/相原弘子

                  ★庭草の露一つずつ良き朝に/藤田洋子

                  ★園児らのリュックにはみ出す芋の顔/右田俊郎

                  ★海までを桜紅葉の坂ゆるやか/八木孝子

                  ★ひつじ田を返せる土の黒さかな/碇 英一

                  ★バッタ飛ぶ川原の草を突っと出て/碇 英一

                  ★秋山に蒸気吹き上げ発電所/守屋光雅

                  ★ら・ふらんす切ればその刃の冷やされる/高橋正子

                  ▼選者詠/高橋信之
                  秋のみのりの地に万遍なく雨降る
                  十月のぬくい夕べの小さな用事
                  秋灯消し今日のすべてを良しとする
                  Res>◆:発表(2) [2000年10月24日 10時10分1秒]

                  最高点句

                  ★蜜柑山足ふんばって農作業/目見田郁代

                  ★園児らのリュックにはみ出す芋の顔/右田俊郎

                  ★ほっこりと畝立てられている秋/吉田 晃

                  最優秀コメント

                  ★伊嶋高男評
                  (さあ家へ「のぞみ」が突っ込む秋の闇/北村ゆうじ)
                   「のぞみ」の車窓から夜の闇を眺めながら、光芒となって
                  我が家に向って驀進する列車を映像的に捉えています。上
                  五がユニークです。

                  第67回句会(10月23日)の最優秀句、優秀句、最高点句
                  /同点3句(3点)、最優秀コメントは、上記に決定しました。
                  おめでとうございます。
                      No.436◆:発表(1) [2000年10月23日 7時32分45秒]

                      第66回句会(10月22日)入賞発表/高橋信之選

                      最優秀句

                      ★己が空己が風もち秋桜/碇 英一

                      優秀句

                      ★大雑把に括れぬ思い葡萄食む/伊嶋高男

                      ★木曽谷の幅狭まれば紅葉濃く/古田けいじ

                      ★秋高しジャガールの馬駈けゆけば/堀佐夜子

                      ★赤光のりんご鈴なり明るくて/守屋光雅

                      ★金木犀銀木犀ある裏の門/戸原 琴

                      ★軽快に揺れるコスモス田の耕され/吉田 晃

                      ★新蕎麦のゆで湯こぼれて香り立つ/八木孝子

                      ★鶺鴒のぱっぱと石を水を飛び/高橋正子

                      ▼選者詠/高橋信之
                      朝刊のインクの匂いもさわやかに
                      青みかん樹にぶら下がり濃きみどり
                      秋朝日が池の真ん中に落ちきらきら
                      Res>◆:発表(2) [2000年10月23日 10時44分17秒]

                      最高点句

                      ★大雑把に括れぬ思い葡萄食む/伊嶋高男
                      ★秋冷はすうーとそこの玻璃戸から/相原弘子

                      最優秀コメント

                      ★守屋光雅評
                      (秋高しシャガールの馬駆けゆけば/堀佐夜子)
                      吸い込まれそうな真っ青な空、シャガール描く馬・母子
                      像等母なるものを感じさせてくれる秋でもある。

                      第66回句会(10月22日)の最優秀句、優秀句、最高点句/
                      同点2句(4点)、最優秀コメントは、上記に決定しました。
                      おめでとうございます。
                          No.433◆:発表(1) [2000年10月22日 8時37分13秒]

                          第65回句会(10月21日)入賞発表/高橋信之選

                          最優秀句

                          ★空路には更に秋天ありにけり/野田ゆたか

                          優秀句

                          ★竜胆の青や空と響き合い/戸原 琴

                          ★秋天に壁真っ白な天守閣/霧野萬地郎

                          ★山小屋の路刈りて草匂いたつ/目見田郁代

                          ★風がよく通る明るい秋の教室に/吉田 晃

                          ★ラ・フランセ油彩のみどりを潜ませる/高橋正子

                          ▼選者詠/高橋信之
                          鵙啼いて空透明な広がりに
                          朝日を透かしていて紅葉が少し
                          朝の散歩に草の穂のせいけつに
                          Res>◆:発表(2) [2000年10月22日 11時16分27秒]

                          最高点句

                          ★配送車秋の落日を積み帰る/野田ゆたか

                          最優秀コメント

                          ★岩本康子評
                          (ラ・フランセ油彩のみどりを潜ませる/高橋正子)
                          秋、果物、静物画、どれも私の想像を膨らませてくれるも
                          のばかりです。洋梨のラ・フランセの持つ色と質感がとて
                          もよく表されていると思います。潜ませるという表現に惹
                          かれました。

                          第65回句会(10月21日)の最優秀句、優秀句、最高点句
                          (4点)、最優秀コメントは、上記に決定しました。
                          おめでとうございます。
                              Res>◆:句評(1) [2000年10月22日 11時12分17秒]

                              最優秀句

                              空路には更に秋天ありにけり/野田ゆたか
                              空路の旅である。空を飛び、それより高く空が続く経験を
                              した人は、少なくない。それを句に創り出すには、対象に
                              食い込もうとするエネルギーが必要。その力が句となり、
                              秋天をよりいっそう、青々と感じさせてくれる。(評:高
                              橋正子)

                              優秀句

                              竜胆の青や空と響き合い/戸原 琴
                              空を仰ぎ見るように咲く竜胆には、空と響き合うような青
                              を持つ幸せがある。(評:高橋正子)

                              秋天に壁真っ白な天守閣/霧野萬地郎
                              きっぱりと言いきった句。天守閣の白壁が、秋天に大変印象
                              的で、くもりの無い句。(評:高橋正子)
                                  Res>◆:句評(2) [2000年10月22日 11時9分46秒]

                                  優秀句

                                  山小屋の路刈りて草匂いたつ/目見田郁代
                                  季感は、 「刈りて草匂いたつ」で夏。山小屋の人が、登山者
                                  のために路の草を刈ってくれたのであろう。刈られた草が匂
                                  い、 山の爽快な空気を呼吸する楽しさのある句。(評:高橋
                                  正子)

                                  風がよく通る明るい秋の教室に/吉田 晃
                                  秋も深まり、学校も静かに明るくなった。開けられた窓から、
                                  心地よい風が入る。伸びやかな教室の風景が思い起こされる。
                                  (評:高橋正子)

                                  ラ・フランセ油彩のみどりを潜ませる/高橋正子
                                  適当な時期に林檎をお送りしたい、という 光雅さんのお便
                                  りに、林檎を楽しみに待っていた。みちのくから送られて
                                  来た箱を開けたとたん、ラ・フランセと林檎 が鮮やかに詰
                                  められていた。林檎の色に引きたてられてラ・フランセは
                                  、油彩の絵に描かれたもののようであった。 (自句自解/
                                  正子)
                                      No.429◆:発表(1) [2000年10月21日 8時4分14秒]

                                      第64回句会(10月20日)入賞発表/高橋信之選

                                      最優秀句

                                      ★木の実踏む午後の光へ軽い音/吉田 晃

                                      優秀句

                                      ★秋の海はなだ色して人恋し/岩本康子

                                      ★時を重ね来るから露の光から/森 隆博

                                      ★ハンカチを干すつつぬけの秋空へ/藤田洋子

                                      ★栗剥きを手伝う子の髪明るい茶/右田俊郎

                                      ★コスモス咲く土手沿いの道の邂逅/伊嶋高男

                                      ★コスモスに触れててくてく善通寺/北村ゆうじ

                                      ★白菜の玉割りさやさや洗いけり/高橋正子
                                      Res>◆:発表(2) [2000年10月21日 12時21分13秒]

                                      最高点句

                                      ★木の実踏む午後の光へ軽い音/吉田晃
                                      ★ハンカチを干すつつぬけの秋空へ/藤田洋子

                                      最優秀コメント

                                      ★霧野萬地郎評
                                      (秋の風何いろで描こう色鉛筆/岩本康子)
                                      秋そのものを捉えています。最も色彩の豊かな秋を<風>
                                      を使って、実に爽やかに捉えていると思います。

                                      第64回句会(10月20日)の最優秀句、優秀句、最高点句
                                      /同点2句(5点)、最優秀コメントは、上記に決定しました。
                                      おめでとうございます。
                                          Res>◆:句評(1) [2000年10月21日 12時6分36秒]

                                          最優秀句

                                          ★木の実踏む午後の光へ軽い音/吉田 晃
                                          秋の午後の光を大きく把握している。歩いていて、靴に踏
                                          まれる小さな木の実の音に気づくところは、細やかな心。
                                          (評:高橋正子)

                                          優秀句

                                          ★秋の海はなだ色して人恋し/岩本康子
                                          露草のことを「はなだ草」というから、その辺りの色を海
                                          に移せば、いいかもしれない。薄い藍色は、さびしく、人
                                          恋しさを誘うようあるが、つややかに光を反射して、内面
                                          を膨らませてくる。(評:高橋正子)

                                          ★時を重ね来るから露の光から/森 隆博
                                          この句を読み、臥風先生の言われる「色即是空」を思い起
                                          こした。有限の「時」から、有限の「光」から見えてくる
                                          本質的なものが、「空(くう)」なのである。難解な句だ
                                          が秀句。(評:高橋正子)
                                              Res>◆:句評(2) [2000年10月21日 11時56分4秒]

                                              優秀句

                                              ★ハンカチを干すつつぬけの秋空へ/藤田洋子
                                              小さなハンカチを干す幸せがある。つつぬけの秋空に心が
                                              繋がっていく幸せがある。(評:高橋正子)

                                              ★栗剥きを手伝う子の髪明るい茶/右田俊郎
                                              明るい茶色の髪の毛は、かわいい。栗の実を剥きながらの
                                              楽しい話も聞こえてくる。(評:高橋正子)

                                              ★コスモス咲く土手沿いの道の邂逅/伊嶋高男
                                              この「邂逅」は、若い人ものではない。「邂逅」の意味を
                                              問う必要はなく、コスモスの咲く土手での邂逅を、このよ
                                              うに言い放つことによって、句に作者「思い」が出、俳句
                                              には珍しい「邂逅」という言葉が生きた。(評:高橋正子)
                                                  Res>◆:句評(3) [2000年10月21日 11時54分45秒]

                                                  優秀句

                                                  ★コスモスに触れててくてく善通寺/北村ゆうじ
                                                  「てくてく」歩く様が、善通寺という町にふさわしい。道
                                                  に優しく咲くコスモスを楽しみながらの、善男善女の一人
                                                  旅である。(評:高橋正子)

                                                  ★白菜の玉割りさやさや洗いけり/高橋正子
                                                  白菜の一玉を割ると、色相の変化に目を奪われる。その葉
                                                  を一枚一枚剥がして洗うと、葉は、 さやさやと水に音を立
                                                  てるようである。(自句自解/正子)
                                                      No.03 ◆:発表(1) [2000年10月21日 11時49分15秒]

                                                      第63回句会(10月19日)入賞発表/高橋信之選

                                                      最優秀句

                                                      ★秋耕やモスクの屋根のうすみどり/宇都宮南山
                                                      「秋耕」の季語がよく効いている。「シュウ」という音が
                                                      爽やかさを感じさせてくれ、モスクのある暢びやかな風景
                                                      を見せてくれている。旅での句であろう。(評:高橋正子)
                                                      Res>◆:発表(2-1) [2000年10月21日 12時6分59秒]

                                                      優秀句/8句

                                                      ★ありったけの思い出秋のザックに/北村ゆうじ
                                                      旅を終え、ザックから取り出すあれや、これやのものが、
                                                      みんな思い出になっている。「ありったけの」で、とても
                                                      楽しいいい旅だったことが読み取れる。(評:高橋正子)

                                                      ★旅カバン開ければ落ちる櫟の実/守屋光雅
                                                      旅かばんの、どこかに懸かっていた櫟の実が、こぼれ出て、
                                                      山への旅を楽しくなつかしい思い出にしてくれた。(評:
                                                      高橋正子)
                                                      Res>◆:発表(2-2) [2000年10月21日 12時5分44秒]

                                                      ★レクイエムステンドグラスへ秋入り日/古田けいじ
                                                      レクイエムは、「彼らに憩いを」の意味の鎮魂ミサ曲。ス
                                                      テンドグラスに差す秋の入日が、教会の中にに響くレクイ
                                                      エムを、より深く静かに広がるものにしてくれる。(評:
                                                      高橋正子)

                                                      ★水たまりこんなに深く見える秋/三浦絹子
                                                      秋、水は少し深くなる。深く澄んでくる。その様を、身近
                                                      に見つけたときの喜びが、率直に伝わってくる。(評高橋
                                                      正子)

                                                      ★短日の雨戸繰りいて会釈され/堀佐夜子
                                                      日も短くなれば、雨戸を繰るときも早まる。夕方の用事を
                                                      する人も通りすがる。その人に会釈され、今日一日が、い
                                                      い日だったことをふと思う。(評:高橋正子)
                                                      Res>◆:発表(2-3) [2000年10月21日 12時5分4秒]

                                                      ★鳥渡る空にも地図をひろげゆく/阪本登美子
                                                      鳥が渡り行くところが空の道となって、新しく空に広がる。
                                                      新しく地図ができる。先頭を飛ぶ鳥には、未知の空を訪ね
                                                      行く孤高の精神を感じる。(評:高橋正子)

                                                      ★秋冷の黙(もだ)せる木々の固き影/碇英一
                                                      冷ややかな空気の中に、木々は、静かに生きている。生き
                                                      ている木々と対照的な固い影も、その木々には違いない。
                                                      (評:高橋正子)

                                                      ★山に泊(は)つ木の実二つを持ち歩き/高橋正子
                                                      山に泊まれば、かりそめでも、山での初心の生活がある。
                                                      木の実を見つけて嬉しがり、秋の山に泊まることを楽しん
                                                      だ。岩屋寺での作。(自句自解/正子)
                                                      Res>◆:発表(3) [2000年10月21日 12時3分47秒]

                                                      最高点句

                                                      ★水たまりこんなに深く見える秋/三浦絹子
                                                      ポンと飛び越えて行きそうな水たまりにも深さを見出す。
                                                      やはりあらゆるものが澄む秋だからでしょう。(評:相原
                                                      弘子)

                                                      最優秀コメント

                                                      ★岩本康子評
                                                      (外灯の光にぬれてすすき叢れ/古田けいじ)
                                                      都会の一角の秋を感じさせます。 まだまだこの時期のす
                                                      すきは若くて艶があります。その柔らかな穂が外灯の下で
                                                      柔らく光っている。 洒落た秋の表現だと思います。

                                                      第63回句会(10月19日)の最優秀句、優秀句、最高点句
                                                      (8点)、最優秀コメントは、上記に決定しました。おめで
                                                      とうございます。
                                                      No.02◆:発表(1) [2000年10月21日 11時48分40秒]

                                                      第62回句会(10月18日)入賞発表/高橋信之選

                                                      最優秀句

                                                      ★物音の静かさ唐辛子乾く/相原弘子
                                                      秋も深いころの日差しの静かさが、音によって表現された。
                                                      (評:高橋正子)
                                                      Res>◆:発表(2-1) [2000年10月21日 12時2分36秒]

                                                      優秀句/6句

                                                      ★稜線目の高さにある秋札所/目見田郁代
                                                      札所の位置を「稜線が目の高さにある」ところと、捉えた。
                                                      世を離れた心境がよい。(評:高橋正子)

                                                      ★蓼の色道に溢れていい一歩/吉田 晃
                                                      秋草の道にそってある、蓼のやさしい赤い色が、今日もい
                                                      い日となるであろうと感じさせてくれた。(評:高橋正子)

                                                       <松山城>
                                                      ★秋風を招きて蔀上げし部屋/碇 英一
                                                      蔀を上げた人の心持がわかるような句。色のない秋風に、蔀
                                                      の色が、いっそう澄んだ心境を与えてくれている。(評:高
                                                      橋正子)
                                                      Res>◆:発表(2-2) [2000年10月21日 12時1分31秒]

                                                      ★ガレのランプ絵葡萄の房は秋の色/堀 佐夜子
                                                      ガレの作品は、秋がもっともふさわしいかも知れない。懐古
                                                      的な色と絵柄が目に浮かぶ。(評:高橋正子)

                                                      ★つぼみみな光り小菊の明日待てる/八木孝子
                                                      小菊のたくさんの蕾が、明るい色になって、明日にも開いて
                                                      その色を見せてくれそうである。優しく明るい句。(評:高
                                                      橋正子)

                                                      ★遍路寺に夜寒の床を敷き並べ/高橋正子
                                                      岩屋寺吟行で宿泊したときの句。句談義が続く皆さんのお疲
                                                      れを思って、俳句合宿に慣れた私は、独り抜け出て、床を敷
                                                      き並べていた。敷き並べた床に山寺の夜寒をひしを感じた。
                                                      (自句自解/正子)
                                                      Res>◆:発表(3) [2000年10月21日 12時0分18秒]

                                                      最高点句

                                                      ★つぼみみな光り小菊の明日待てる/八木孝子
                                                      ようやく菊の蕾がほぐれ始めました。目に映る小菊のたく
                                                      さんの明るい蕾のふくらみが嬉しいですね。明日への希望
                                                      もふくらむような明るさが溢れます。(評:藤田洋子)

                                                      最優秀コメント

                                                      ★古田けいじ評
                                                      (物音の静かさ唐辛子乾く/相原弘子)
                                                      今日一日の日を受けて乾いた唐辛子。夕方の物静かなひと
                                                      時にいい色を見せている。

                                                      第62回句会(10月18日)の最優秀句、優秀句、最高点句
                                                      (4点)、最優秀コメントは、上記に決定しました。おめでと
                                                      うございます。
                                                      No.01◆:発表(1) [2000年10月21日 11時39分21秒]

                                                      第61回句会(10月17日)入賞発表/高橋信之選

                                                      最優秀句

                                                      ★水澄みて身がるく橋を行き交う人/森 隆博
                                                      川の水が澄み、空気も澄み、橋も、橋を行き交う人も、
                                                      目にくっきりと映る。それを「身がるく」と受けとめる
                                                      作者の心は、すでに軽い。(評:高橋正子)
                                                      Res>◆:発表(2-1) [2000年10月21日 11時56分26秒]

                                                      優秀句/8句

                                                      ★植林の山に丸ごと秋が来る/霧野萬地郎
                                                      植林された山は、日本ではほとんどが杉や桧。紅葉しな
                                                      い山なのであるが、薄く霧がかかり、山間の日差しもや
                                                      わらか。一面に植林された山なので、一山すっぽりと、
                                                      秋になる。(評:高橋正子)

                                                      ★里芋の茎の太さよ葉の太さ/祝 恵子
                                                      たくましく、みずみずしく育った里芋。茎の太さは、よ
                                                      くわかる。葉の太さは、大きな葉の分厚さのことであろ
                                                      うが、緑の色が、すばらしく思える。(評:高橋正子)
                                                      Res>◆:発表(2-2) [2000年10月21日 11時55分47秒]

                                                      ★出来すぎのマンジロウ南瓜の肌触り/大谷悦子
                                                      マンジロウ南瓜は、実際の名。よく出来た南瓜は、手に
                                                      触れ、触ってみたくなるのも自然。人の名がかぶせられ
                                                      ていれば、飄々とした味わいも出てくる。(評:高橋正
                                                      子)

                                                      ★秋蝶の風に運ばれ川向こう/碇 英一
                                                      「Nさん逝去」と前書きがあるから、弔いの句。秋の蝶
                                                      は、いかにもはかなげ。風に運ばれてゆく魂の象徴のよ
                                                      うに思われる。(評:高橋正子)
                                                      Res>◆:発表(3) [2000年10月21日 11時53分32秒]

                                                      ★郁子(むべ)の実の無骨のままに色づきぬ/右田俊郎
                                                      あけびと違って、はじけない郁子の実は、無骨と言われ
                                                      てその存在が、はっきりとなった。「むべ」の音もそれ
                                                      を手伝っている。(評:高橋正子)

                                                      ★天守閣床に秋日のつやつやと/守屋光雅
                                                      天守閣のあまり広くはないが、歳月を経た床に差しこむ、
                                                      秋晴れのつややかな光を感じ取った。(評:高橋正子)

                                                      ★秋日和帽子の似合う地蔵おり/三浦絹子
                                                      おだやかな秋の日和に、前掛けと帽子を着せられた地蔵
                                                      がほほえましく思える。帽子のよく似合っている地蔵も
                                                      なかにはいる。(評:高橋正子)

                                                      ★杉の秀に秋の入日の溜まり来ぬ/高橋正子
                                                      (自注)秀は、「ほ」と読み、広辞苑にもあります。こ
                                                      の句では、杉の木の先の辺りをいったもの。(高橋正子)
                                                      Res> ◆:発表(4) [2000年10月21日 11時40分58秒]

                                                      最高点句

                                                      ★郁子(むべ)の実の無骨のままに色づきぬ/ 右田俊郎
                                                      あの紫色の郁子の実を<無骨のまま>と形容した。まっ
                                                      たく上手く表現したと感心しました。 (評:霧野萬地郎)

                                                      最優秀コメント

                                                      ★相原弘子評
                                                      (天守閣床に秋日のつやつやと/守屋光雅)
                                                      うすぐらい天守閣の秋日の柔らかさを受ける床。遠い時代
                                                      の輝きでしょうか。

                                                      第61回句会(10月17日)の最優秀句、優秀句、最高点句
                                                      (5点)、最優秀コメントは、上記に決定しました。 おめでと
                                                      うございます。)

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